自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

例のやつが届きました

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そう、受験案内。

昨年の二次試験に不合格だった人に配布し、

今年も受験料を振り込んでね

と囁く書類が入っているやつ。

 

29年度の一次試験の発表は9月に入ってからだから今から申し込めるのは昨年苦杯をなめた人たちの特権なのかもしれない。

 

***

二次試験に向けての学習だけれど、今のところは順調に進んでいる。昨年と違うところは今年は確固たる方針を持って学習できている点であり、目的的に対策を講じることが出来ている点だ。

 

昨年は、

①出題傾向を把握するのに時間を要した

②過去問と向き合うが、ただ解くだけ

③いろいろな情報を収集するも情報の取捨選択が出来ず

④80分で解くことすらままならない

⑤10月の直前期の追い込みが不足

という反省点がある。これらを踏まえて、今年は同じ轍を踏まないように学習を進めているという次第。

 

今年は、

①事例4の対策を年度別・論点別などにわけ、早めにめどを付けた

②80分で解くための手段を確立できた

③与件文から拾うフレーズに過不足がなくなりつつある

という点が昨年と全く異なるところだ。

 

でも、完璧を期すためにまだまだぬかりなく学習を進めるつもりだし、事例1〜3である一定のめどを付けたら再度事例4に戻り、直前期まで徹底した仕上げを行うつもり。

 

 

というわけで早朝から勉強しまーす。

財務会計・情報が易化、経営・運営が難化。全体としては例年並みに

今年の一次試験の様子が見えてきました。

以下はTACのリサーチ結果。

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特徴は、

財務会計平成27年度に匹敵する易しさになったこと

②企業経営理論が難化したこと

③情報が大幅に易化したこと

である。

全体的には昨年よりも良化しているように見えるが、昨年が異常に難しすぎたわけで、例年並みに戻ったという評価が正しいのだろう。

それにしても「やりすぎ感」が否めないのが著者だけだろうか?

 

昨年は合格基準の弾力化が行われ、全体の60%から59%に緩和させた大失態を犯した。さらに情報で4点のかさ上げという失態まで行った。その反動から情報は易化したのだろうとTACでは分析しているようだ。

 

 

来年は財務会計が難しくなるんだろうな、と予測。難しくするには会計規則を出題すればいいし、NPVも出せばいい。

経営と運営が難しくなったのが気になるなぁ。これ、いつまでも続くのかな?

 

意外なのは法務の点数が昨年とあまり変わらなかったことだ。

自分があまり得意ではないからかもしれないが、そんな著者でも今年の方がカンタンに見えた。

 

やはり一次試験突破の戦術は7科目を同時に受験することにありそうだ。

科目間の難易度の変動がありすぎて、科目免除はリスクがありすぎる。

 

二度目の夏セミナーに行ってきました

先日、某受験支援団体が主催する通称夏セミナーに参加した。

二度目の参加だったからもうそれはベテランみたいなもので恥ずかしいったらありゃしない。早く受講する側ではなく主催する側になりたいと思った。

 

昨年同様、セミナーは大崎で行われた。昨年と異なるところは、昨年は西口で今年は東口だったことだ。

 

内容的にはほぼほぼ昨年と同じ。言っていることも構成も台詞まで昨年と変わらなかった。ただ、今年は一つだけタメになることが吸収できた。

 

 

で、さっそく、翌日から実践している。

まだ準備段階ではあるが、この方法は昔やってことがある方法だ。

どうしてこの方法を思い出さなかったのだろう?

 

 

***

10月の二次本試験に向けた準備は順調だ。

今年は何もかも順調に進んでいて精神的にも脳みそ的にも不安感が少ない。後は初見の問題に対する時間的対応のリスクを減らすために準備しているコトを仕上げさえすれば準備万端。

基礎的な学習は進んでいるし、財務会計も納得いく勉強ができている。

あとは、今準備中の手法で、①組織人事、②マーケティング、③生産、の3事例に手応えを感じるようになれば、先が見えて来るような気がする。

 

 

先日赴いたセミナーの中で合格者の知り合いに

「去年とは顔つきが違う。今年は大丈夫そうだね」

と言われた。

 

 

これを糧に、慢心することなく進めて行きたい。

 

いよいよ椅子取りゲームが始まる

この数日間は、29年度の一次試験も解答と配点の発表があり、悲喜こもごもの数日間 だったといえる。

問題の開示が一日遅かったような気がしたが、問題をパラパラ見てみると、

・経済学 → 昨年よりも易化した気がする

財務会計 → 昨年と同じような難易度にみえた

・企業経営 → うわさでは難化とのことだが・・・?

・運営管理 → 昨年と傾向が踏襲されたような感じだが?

・法務 → 確実に昨年よりも易しくなっている

・情報 → 昨年とは雲泥の差だ

・中小 → どうも暗記は苦手だ

という感想だった。

まともに受験していたら合格点が取れただろうかと心配になった。

二次試験に特化していると、一次知識の多くを忘れてしまう。今回は一次試験を保険受験しなくて良かった。自分のことだから二兎負うもの、になっていたに違いない。

 

ちなみに財務会計を(勤務時間中に目を盗んで)解いてみた。

結果は80点だった(笑)

 

 

んー、出来ることならもう一次試験は受けたくない(汗)

 

 

二次合格に向けた椅子取りゲームが始まる。

 

 

一次試験終了。自分の場合はこうだった

一次試験を受験した方々、お疲れ様でした。著者にも経験がありますが、初日はともかく二日目には「早く終われ」とか念じていたものだ。7科目目が終わると疲労困憊で早くビールが飲みたいと思っていた。

著者は二度の一次試験の経験があるが、二度目の一次試験は科目免除をしていたおかげでフルで受験することはなかった。それでも披露度は負けず劣らずで合否はどうであれ、試験が終わると今日はもう休みたいとしか思えなかった。

翌日、月曜日の10:00には協会から模範解答が発表される。だから正解を書き写した問題用紙片手にPCの前で手を震わせながら自己採点した。

 

一年目は、経済学×、財務会計×、企業経営理論○、運営管理○、経営法務×、情報システム×、中小政策○、という結果で、最初の経済学を終えた段階で「終わった感」があった。さらに最も易しかったといわれた財務会計で科目合格すらとれなかった事実が自分を滅多打ちにしたのだった。
3科目の科目合格があってもそんなのがあったって落ちたのと同じ。自己否定された気になってずいぶんと情けない気持ちがした。

 

当然に、不合格が分かった翌日から学習を再開した。
「自分はバカで器用じゃない。だからいろんな情報の言いなりになってはいけないんだ。自分の合致した学習法を、自分で見つけないと次へ(二次試験)はいけない」と考えた。

 

事実、自分はたいしてアタマもよくないし、学歴だってただ大卒の肩書きがあるだけ。それが何ったってんだ? 合格出来ないんだから自分は努力するしかないんだ。

自分には戦略が足りなかった。
いろんなウェブか何かで得られる情報のいいところだけを鵜呑みにして
①過去問から始めよう。
②過去問で出来なかったところを理解しよう。
③効率よく勉強しよう。
④アウトプットを中心に。
とかいう自分に合わない学習方法で勉強を続けた結果、不完全燃焼感と納得できない感を持ち続けたまま本番を迎えた。結果は惨敗。

 

だから自分の弱点は分かった。

ちまたの情報がどうであろうと自分は自分の強みを活かし、弱みを潰していくしかないと考え、自分独自の学習スタイルを模索することとなった。

 

自分は体系的に進めていかないと理解が進まないタイプ。
だから過去問中心に、出たところを重点的にやろうと思っても前後が分からないし、点と点が理解できても意味不明だし、応用できないことを知っていた。
そこで、経済学については「石川の経済」を一年間かけてたっぷりやることにした。効果はバツグンだった。5月のLEC模試も7月のTAC模試も本試験も高得点をたたき出すことが出来た。

 

次は財務会計だ。診断士試験を目指そうと考えたとき、一番ネックになるであろうと考えた財務会計。体得を中心に体で覚えたつもりだったけれど、通用しなかった財務会計。こうなったらT○Cは不要だといっていた簿記をやるしかないと考えた。結果、その考えは奏功した。

まずは簿記3級。次に2級。これで点と点が繋がった。これで過去問が理解で解けるようになった。やはり自分は「急がば回れ」なんだ。だって器用じゃないし、賢くないもの。

 

こうして翌年のGWあたりまで経済学と財務会計に注力し、残りの法務と情報は足きり回避に全力を注ぐことにした。もっとも法務は直前までビジネス実務法務2級対策を行い、民法分野を強化した。

しかし、思った以上の点数は法務も情報も取れず、経済と財務の貯金によって合格点に滑り込むことが出来たわけだ。

 

 

***

今回、一次試験はパスしている。

二次試験に全力を注ぐため。合格すればこの選択は正しかったといえるだろうし、不合格なら再度一次試験からチャレンジしなくてはならない。どっちにしても自分の意思決定だ。成功するも失敗するも自分の度量と器量の範囲内だからね。

 

二回目の一次試験を運よく(?)パスした著者は二次試験の対策を開始した。夏のセミナーに参加したが、分かったような分からないような感覚で8月が終わった。

与件文を読み、設問に答えるだけなのにどうして難しいのだろう?

これまた(反省すべきことだが)いろんな情報を得る余り、自分の中でこれっていう軸をもたせることが出来なかった。解き方のスタイル(お作法とか言ったりします)も時間配分も確立せぬまま迎えた本番。そう、「開眼」しないまま本番へ。

 

本番は出来たような出来なかったような・・・。

合否は神のみぞ知るって感じだった。

 

結果はやはりダメ。CAABのBだった。

 

試験当日まで80分で解いた試しがなかったし、直前期の3週間ほどはほとんど勉強できなかった(言い訳)。それでもベストを尽くしたけれど、力及ばず惨敗。得点開示したら7点不足していた。

 

7点だけ?

 

ではなく、

 

 

7点も、である。

 

まったくもって一次試験のときに経験したことが生かせず、二次で敗退。

自分のやり方を確立しないと何をやってもダメに決まっている。そう理解できなかった自分。どうしてだろう?

 

***

こうやって文章にすることで自分を戒めている。

 

 

 

今のところ二次試験向けの学習は順調に来ている。

ここに来てなんとなく掴みかけているが、まだ「開眼」とはいえないな。

でも事例Ⅳはほぼほぼ仕上がりつつある。ほんと、なぜ昨年の事例Ⅳは57点の「B」だったのだろう? と思うくらい。

※もちろん、57点だった理由は分かっていて、その大問が全滅に等しかったから。残りはほぼ満点だったから。

 

 

一次試験の終わった翌日から二次試験が始まる。

 

 

残りあと11週間

2014年の夏。中小企業診断士試験を受験しようと思い、学習を始めた。試験について調べていくと、試験は2日間あり、7科目あることが分かった。

経済学、財務会計、企業経営、運営管理、経営法務、情報システム、中小企業政策だ。

 

何はともあれ、一年後の夏に行われる試験目指して、1年間。勉強を開始した。

 

 

***

実際に一次試験を受験したのは2015年の夏だった。このひと月前に行われた模試を受験する前までは一発合格するつもりでいた。

しかしながら模試を受けてみたら惨敗。本番も惨敗。3科目の科目合格という体たらくに終わった。

勉強したつもりになっていた。それに満点を取るつもりだった。そう、戦略がなかったのだ。

 

試験終了後は負けた理由を考え続けた。

 

 

***

2016年夏。再度一次試験を受験した。

今回はしっかりと戦略をたて、それを実行すべく戦術レベルでも入念に準備を重ねた。

結果、一次試験は突破できた。

でも、二次試験で負けた。7点差の惨敗であった。

 

 

***

二次試験に落ちた理由を探した。探しまくった。どうしてダメだったのか、何が足りないのか、必死に考えた。

初めての二次試験。とにかく必死だった。負けた理由を外部に求めるならいくらでもあった。でも二次試験を突破するには負けた理由を内部も求めなければならない。

得点開示請求したら、事例1と事例4がダメだったことが分かった。

事例Ⅰがだめ? これが意外だった。

事例Ⅳは当日の感触からして「いかん」と思った。

事例Ⅰであと7点とれていれば・・・、とか事例ⅣのCF計算書でミらなければ、とかさんざん後悔した。

でも後悔しても先に進めなかった。

 

 

 

***

2017年2月から徐々に勉強を再開した。

実施にエンジン全開で学習を再開したのは6月からだった。

初心に返って事例と向き合う。

事例Ⅳは徹底的に基本からやり込む。自分は財務会計は苦手ではない。むしろ得意な方だ。だからフツーに能力を発揮すればいいんだ。

 

そうして8月を迎えた。残り12週間。今年はなんとしてでも・・・。

 

 

いよいよ来週、一次試験

著者は今回一次試験を受験しない。

二次試験に向け、捲土重来を期した訳だ。

保険受験、というのも選択肢にあったけれど、保険受験は止めた。

 

10月の二次試験がダメだったら来年は一次試験から受け直すことになる。そう思うと何が何でも二次試験を突破しなければ、だ。7科目の勉強は大変な労力だからだ。

 

 

その一次試験が来週に迫る。

経営法務と情報、この2科目がどういう出題になるか興味深い。

 

 

なんやかんや事例Ⅳばかりに時間をかけた7月が終わろうとしている

24年度の事例Ⅳは良問だといわれている一方で、翌25年度の事例Ⅳは稀に見る悪問・愚問といわれて久しい。

確かに25年度は「200%定率法」だとか「資金繰り」だとか出され、多くの受験生が」パニくっただろうことは容易に想像できる。

 

だいたい、事例Ⅳって、

①経営分析

②CVP分析

③NPVと意思決定

④独立系知識問題

というような傾向が分かっていて、対策しやすい論点ばかりではあるけれど、設問文が非常に分かりづらく書かれているためとても難しく感じるのだ。

 

***

経営分析で現状把握。どこが悪い、あそこが悪い。

現状把握でSWOT分析したらそれらを改善。

事例Ⅳだって、コンサルタントの紙面体験版なのだから「経営分析で悪かったところを次問以降で解決する」ストーリーになっているはず。ゆえに当然に解答には一貫性が出てくるわけだ。

ま、これは事例Ⅰ=Ⅲもおなじだが。

 

 

 

こうして、『解答の一貫性』『多面的』というふたつのキーワードを意識しながら7月の対策を行ってきたつもりだ。

 

 

経済学に関する記事のアクセスが非常に多いんですけど??

今年の診断士試験一次は8/5~8/6だ。

これがまた猛暑の中で行われる2日間だから相当に体力を消耗する。精神的にも肉体的にもしんどい。

その一次試験の合格発表そのものは9月。だが、一次試験の翌日には正解が発表されるので一次を突破できたかどうかが分かる仕組みだ。

 

一次突破に死力を尽くすと、いざ一次試験が終わった瞬間、燃え尽き症候群のような状態になりやすいから注意が必要だ。一次試験が終わっても次は二次試験があるのだから。

 

 

***

無責任にも、いろんな受験ブログが

 

・経済学は難化する

財務会計も難化する

・情報も難易度は変わらない(本当は易化を期待している)

 

というようなことを書いている。半分願望、半分期待。こういう戯言は信じてはいけない。難しくなろうが易しかろうが、合格点以上をとればよいのだ。

 

 

いまさらだけれど、経済学は石川の経済がいい。国家公務員向け経済学に対応できれば診断士の経済学は余裕だ。どういう出題がなされるか、とても興味ある。

 

財務会計にも興味が。著者の場合は、診断士試験を受験するにあたって、この財務会計がキモになると考えていた。だから相当な時間を費やして財務会計対策を行った。これは二次試験とて同様。事例Ⅳ対策は入念に行う必要があるんだ。

 

 

あまり考えたくはないけれど、

もし今回二次試験が突破できなかったら一次試験から受験しなおしだ。

7科目あるけれど、最も心配なのは法務と情報だね。他科目は突破できる自信があるが法務と情報だけは単独で戦うことが出来ない。勝つ自信もない。

だから総合点で戦略的に合格点を目指す必要があるわけだ。

 

得点源でどれだけ稼げるか、が一次突破のコツだと考えている。

 

 

そろそろ一次試験。

ベストを尽くすことを考えて。

 

 

やはり診断士試験はサラリーマンの受験者が多い(らしい)

当ブログは朝方と20時過ぎの夜に見られている日が多い。これは平生仕事しているサラリーマンの方々にご覧いただけているという証左だ。

 

やはり診断士試験はサラリーマンの受験者が多いんだよなぁ。

 

 

 

あとは経済学の記事が読まれている。

そうだなぁ、どの参考書の解説もヒドいからね。そりゃ、何かにすがりたくなるよね。著者は経済学部出身者ではないけれど、石川の経済で経済学をクリアしてきたクチ。スピテキやスピ問だけでは対処し得なかった手間のかかる受験生だった。

 

 

***

現在は平成20年度~28年度の過去問を中心にサイクルさせている。

最近の過去問はふぞろいが使えるからまだ納得感があるのだけれど、少し古くなるとねぇ。

 

まだまだやり続けます。

 

 

 

世間で言われている勉強法がすべてではないのだ

やはり一次試験が近いせいか、当ブログのアクセスが増えてきているようだ。過去問の解説を載せているから検索すればヒットするのだろう。

だよね、一次試験、近いもの。

 

 

それはそうと財務会計が苦手だという声をよく聞く。

 

著者は診断士試験を目指したとき、ネックになるのが財務会計だろうと思っていた。でもそれはただの食わず嫌いだと分かった。

診断士の財務会計はおもしろい。ってか、アカウンティングもファイナンスもおもしろいものだと分かった。

 

著者は、

2015年度(平成27年度)財務会計  56点

【使用した教材】スピテキ  スピ問  過去問マスター

が結果であり、使用した教材である。はっきり言うと、自分は体系的に履修しないと全体を網羅出来ないらしく、特に簿記知識がからきしダメだった。

だから次の年、

2016年度(平成28年度)財務会計  76点

【使用したもの】過去問マスター  簿記3級、2級のカンタンなテキスト

をやりこみ、見事に一次を突破した。簿記学習のおかげで模試の財務会計も安定した点数が取れるようになった。

 

著者にとっては簿記の学習が大きかった。

点と点が線になり、面になった感触が得られたのだ。

 

ただ、初めての二次試験の事例Ⅳは57点で総合点であと7点不足で不合格となった。

CF計算書は壊滅だった。NPVの問題も壊滅だった。それ以外は全問取ったのだが、理由もなくただの凡ミスで失点したCF計算書とNPVの問題が原因で負けた。

 

なぜCF計算書が出来なかったのか?

出た! と思って舞い上がったら計算ミスしたから。

 

なぜNPVが解けなかったのか?

なぜ正味CFが解けなかったのか?

なぜ、なぜを積み上げていくと打開策が見えるのではないか?

 

まだまだ合格するレベルではなかったのだ。

 

 

 

事例Ⅳだけでも高得点を目指すだけの学習に取り組むのもよいのではあるまいか? 最近は易化傾向にあり点差はつかないといわれているけれども事例Ⅳを得意としている人はそれなりに有利な戦いが出来ると思うからだ。

 

さ、事例Ⅳ、事例Ⅳ。

モヤモヤするから事例Ⅳ対策に逃げちゃうんだよね

事例Ⅰ~事例Ⅲはどうもモヤモヤする。

開眼、には遠いけれど、昨年よりは読めるし書けるようになっていると思う。でもあくまでも採点するのは他人であって自分ではない。だから少なくとも60点の答案を書かなければならないし、そうなるまでやり続ける必要がある。

 

 

ん? 60点?

 

 

狙って取れるものなら取りたいが、なかなか狙って取れるものでもない。なるべく受験生の多くが書くであろう解答を書きながら(そう、横並びで周囲と同じ答案にする必要があるのがこの試験)、事例Ⅳでダメ押しってのが理想だ。

 

事例Ⅰ~Ⅲはモヤモヤ感が残るからどうしても事例Ⅳに逃げてしまう。事例Ⅳをやっているほうが楽しいし、明確に答えが出るから達成感があるのだ。

 

いま、平成20年度から平成28年度までの事例Ⅳを解きまくり、解いているときの状況を仔細に記録しながら、どうしてそういう計算をしたのか、どうしてそういう着眼点になったのかといったプロセスを克明に記録している。

そうすることによって自分の穴が見えるだろし、どういう出題に弱いのかも把握できると思うからだ。

 

 

自分は財務会計が苦手だと思っていた。だからはじめての一次試験の財務会計、史上最高にカンタンだった年の財務会計は撃沈。翌年リベンジ成功。

初めて受験した二次試験の事例Ⅳ。史上最高にカンタンだったらしい事例Ⅳも57点で撃沈。あんなにカンタンだったのにね。

 

そして今回。

前回のような撃沈にならないように鍛えられるだけ事例Ⅳを鍛えている。

 

 

二次試験の勉強を続ける中で心の中にあるモヤモヤを吐露したい

平日も土日も含めてかなりのピッチで二次試験対策を進めている。

「これじゃ途中息切れしちまうんじゃねぇの?」

と思えるくらい。でも今回で決めたい。昨年のように残り一ヶ月で追い込みがかけられずに後悔するよりは今から完全燃焼で燃え尽きたほうがいい。なまじくすぶる方が後悔が残る。

ほんと、昨年のような後悔がないようにしたいものだ。

 

二次試験の対策を続ける中で次の2点が解決出来ないでいる。

①各設問の解答の一貫性

②論理性のある解答と多面的な解答のバランス

 

 

①各設問の解答の一貫性であるが、当試験は国家コンサルタント認定試験だからコンサルタントの手法が紙面で展開されているといわれる。だからその手順にそって、

現状の把握→課題の抽出→解決案の提示→未来への提言

なんてストーリーが成り立つのだけれども、どの事例にも当てはまるのかといえばそうでもないらしいことが分かった。

やはり事例ⅠやⅡは上記ストーリーに当てはまることが多いし、事例Ⅲは解決策の提示に終始することもある。さすがによく考え込まれ、練りこまれた与件文と各設問だ。一筋縄ではいかない。

 

②の論理性のある解答とは、「××だから○○する」という因果で結べる構造を言うのだけれどどうしても字数を喰ってしまう。

だから箇条書き的に書けば多面的なことが書けるので字数を気にすることもあまりないのであるが、因果で解答を作るとなかなかどうして字数を割いてしまう。

今現在の悩みはそこだ。

因果を作れば多面的に書けなくなり、多面的に書くとキーワードの羅列となってしまう。

 

 

やはり独学が厳しいのは自分の解答に適切なフィードバックがないゆえ、か。

 

 

来月、一次試験

著者は一次試験を受けない。

二次試験に専念するために一次試験を免除することにした。

 

保険受験するために一次試験の勉強をする時間が惜しかったのと、やはり二次試験に専念しないと不器用な自分にはダメだと自己分析したから。

 

 

でもって毎日、事例Ⅰ~Ⅲのいずれかを解き、事例Ⅳを毎日解いている。

 

事例を解いていて思ったのが、最近の事例と前の事例とでは出題の傾向や与件文の構成が違っているのではないかということだ。

具体的には28年度~26年度くらいと、それ以前とでもなんか違うと思っている。原理原則である「コンサルティングの手法」は不変でも与件文の構成が違うから出題の傾向も変わっているように感じたのだ。

 

少しずつ手ごたえを感じているものの、まだまだ、だ。

 

 

平成26年度 事例Ⅳ 第2問

事例Ⅳも読解力を試される。なんといじわるな。

例えば、平成26年度の事例Ⅳ。

 

第2問(配点30点)

 D社のある店舗の平成26年度における予想損益計算書は以下のとおりである。売上原価は売上高に比例している。設備備品の償却は定額法(取得原価1,000万円、残存価額ゼロ、耐用年数5年)で行われており、平成27年度期末で償却が終了し、改装のため取り替える予定である。しかし、この店舗の最寄駅では、平成27年4月1日の完成に向けて再開発が進んでおり、これに合わせて改装を早める提案がある。 

改装する場合、再開発イメージに合わせた改装やインターネット環境などの充実のため、1,500万円の設備投資額が見込まれている。設備投資は期間5年の定額法(残存価額ゼロ)で償却される予定である。改装した場合は、販売費・一般管理費のうちその他経費が、平成26年度よりも10%増加すると見込まれている。

 平成26年度期末に改装した場合、駅前の再開発との相乗効果により今後5年間の売上は平成26年度よりも10%増加すると見込まれている。一方、改装を平成27年度期末に行う場合、相乗効果が得られないため、平成27年度の売上は平成26年度より5%増加し、平成28年度以降の4年間は平成26年度より10%の増加が見込まれている。

 なお、再開発に合わせた改装を行う場合、現在の設備備品は平成26年度期末の帳簿価額で翌年度期首に除却されるものとする。

 下記の設問に答えよ。

(設問1)

 平成26年度期末に改装した場合(a)と、平成27年度期末に改装した場合(b)について、それぞれの平成27年度の予想税引後キャッシュフローを求めよ。ただし、運転資本の増減はなく、法人税率は40%とする。

(設問2)

 平成27年度から平成31年度までの5年間における予想税引後キャッシュフローの正味現在価値を計算し、駅前の再開発完成に合わせて平成26年度期末に改装するか、予定どおり平成27年度期末の償却が終わるのを待ち平成27年度期末に改装するかを判断せよ。 ただし、運転資本の増減はなく、法人税率は40%、資本コストは5%とする(計算には以下に示す現価係数を用いよ)。

 

 

長いな。しかも解釈が複数あるし。

(設問1)は27年度の予想税引後キャッシュフローを求める問題。26年度期末に改装した場合、新設備の減価償却費が必要で旧設備は除却損。しかも除却損は費用の流出はないから正味キャッシュフローに加える必要がある。27年度期末に改装した場合の27年度税引後キャッシュフローは、新設備の減価償却費は次年度だしその他経費の増加分も発生は28年度分から。また新設備の償却は平成32年度もあるから、残存価値を正味キャッシュフローに加えるか加えないかで解答が変わる。どっちが解答なのかは分からない。条件が書いていないからね。

 

 

もっとも100点を取らせないための問題だろうし、この設問で落としても60はイケる程度に仕上げればよいのだけれどね。

 

ちなみに、(設問1)はこう解いた。

条件を整理すると、

①売上原価は売上高に比例する

②設備備品の減価償却は定額法、取得原価1,000万円、残存価額ゼロ、耐用年数5年。

 平成27年度期末で償却が終了

③1,500万円の設備投資。定額法、耐用年数5年

 1,500万円÷5年=300万円 が減価償却

④その他経費は26年度よりも10%増加。その他経費650万円×1.1=715万円

⑤26年度期末に改装。今後5年間(27、28、29、30、31)売上高は10%増加。

4,200万円×1.1=4,620万円

⑥27年度期末に改装。27年度は売上高5%増加。28、29、30、31は10%増加。

 27年度は4,200万円×1.05=4,410万円

 28年度以降は4,200万円×1.1=4,620万円

⑦再開発に合わせた改装を行う場合、現在の設備備品は26年度期末の帳簿価額で27年度期首に除却。除却損は営業外費用。

 求めるのは26年度期末改装と27年度期末改装それぞれの税引後キャッシュフローだから、税引後営業利益NOPAT減価償却DEP を求めてやればよい。

ただし、除却損(特別損失)が資金支出を伴わない費用なのでCF計算する際にNOPATに加えてやることに注意。 

※27年度期末に改装する場合の税引後キャッシュフローの計算は27年度のP/Lを利用するので、改装によって生じる費用はまだ発生しない

以上のことから、表にまとめると以下の通り。単位は千円

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1)27年度期末改装の場合、その他経費10%増は27年度P/Lには反映されず。「6,500」のまま

2)26年度期末改装の場合、当該DEPは27年度P/Lに反映されるから「3,000」。

3)「再開発に合わせた改装」とは平成26年度期末での改装のこと

4)26年度期末改装の場合、旧設備の1年分「2,000」を除却。ゆえに新規設備のDEP「3,000」のみ発生

5)一時的に発生する除却は「特別損失」に計上経常的に発生する除却は営業外費用に計上する場合もある

 

求める税引後CFは、税引後利益+DEP(+除却損)だから、

26年度期末改装の場合→税引後利益0+減価償却費3,000+除却損2,000=5,000

27年度期末改装の場合→税引後利益1,245+減価償却費2,000=3,245

となる。

※ひょっとしたらこの除却損も考慮しないでも点数が入っているかもしれない(予想)。

 

(設問2)

NPVの計算。(設問1)で税引後CFを求めているので、以降の税引後CFを算出し、慎重かつ単純にNPVの計算をするだけでよい。

当問は旧設備の売却収入はないのでCFに加算することはない

①26年度期末改装

 27~31年度までの営業CFを求める。27年度は算出済みで営業CF=5,000。

27年度と28年度以降で異なるところは、1)除却損がなくなること 2)税負担が発生すること の2点。ゆえに表にまとめると以下のとおり。単位は千円

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与件より、複利現価係数が与えられているから、

NPV=(5,000×0.95)+(4,200×0.91)+(4,200×0.86)

+(4,200×0.82)+(4,200×0.78)-15,000=18,904-15,000=3,904 ・・・①

 

②27年度期末改装

 同様に表にまとめてみた。

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当設問の解答が割れる理由は、27年度期末に改装した場合、31年度の当該設備の帳簿価額が3,000千円あり、この残存価額の扱いをどうするかによってNPVが変わるから。イケカコ的には正味CFに加えるとある。 

つまり、27年度期末に改装するということは当該設備の減価償却が始まるのは28年度のP/Lからであり、31年度期末には帳簿価額3,000(取得15,000-減価償却累計12,000)であり、この3,000の扱いが設問文の中に指定がないことから正解が分かれると考えられる。 

当該設備を売却すれば売却収入となるから、これは財務CFとなり、営業CFに加えてやる必要が出る。つまり、31年度の正味CF=営業CF4,200+財務CF3,0007,200となる。 

また、27年度期末に改装するということは27年度期末に設備投資することになり、(今は26年度なので)その設備投資額を現在価値に割り引く必要あり。 

したがって、当設問が求める正味CFは、正味CF=営業CF+投資CF+財務CFで求める必要があるということ。

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したがって、

NPV=(-11,755×0.95)+(4,200×0.91)+(4,200×0.86)

+(4,200×0.82)+(7,200×0.78)

  =-11,167.25+3,822+3,612+3,444+5,616

  =5,326.75 ・・・②

 

ところが、31年度に売却収入はないものとすると、

NPV=(-11,755×0.95)+(4,200×0.91)+(4,200×0.86)

+(4,200×0.82)+(4,200×0.78)

  =-11,167.25+3,822+3,612+3,444+3,276

  =2,986.75 ・・・③

また、初期投資の15,000を現在価値に割り引かないと、

NPV=(3,245×0.95)+(4,200×0.91)+(4,200×0.86)

+(4,200×0.82)+(4,200×0.78)-15,000

  =3,082.75+3,822+3,612+3,444+3,276

  =17,236.75-15,000=2,236.75 ・・・④

ゆえに、<>は、

 ①<② だから 27年度期末に改装すべきである。

 ①>③ だから 26年度期末に改装すべきである。

 ①>④ だから 26年度期末に改装すべきである。

 

 

著者はこのように解いてみた。