28年度事例Ⅳでキャッシュフロー計算書が出るのだろうか?
夏のセミナーに赴いた際に、昨年の合格者から
「CF計算書は一定のスパンで出題があり、今年は出る年。だからやるべき」
とのアドバイスを受けた。
鵜呑みにするわけではないが、やはり先達はあらまほしきことなりということで、まずは敵を知ることが大事だと思い、セミナー後に過去問を紐解いたことを思い出した。CF計算書の良問と紹介されていたのが23年度の事例Ⅳ、第1問の設問2だ。
この低金利時代の中にあってCF計算書の出題はどうかなと思いつつ、問題を眺めてみる。ふむ、たいしたことはない。
B/S、P/Lは以下。
一次試験前に、一次の財務会計で出るカナと思って少しみっちりやっておいたので覚えていた。
①税引前当期純利益 から始まって、
②減価償却費
③受取配当金・受取利息
④支払利息
⑤売上債権の増加額
⑥棚卸資産の増加額
⑦仕入債務の減少額
⑧小計
⑨受取配当金・受取利息の受取額
⑩支払利息の支払額
⑪法人税等の支払額
⑫営業キャッシュフロー とこんな感じになることを覚えていた。
①はPLから 税引前当期純利益 15
②はBSから増減額を計算して、減価償却費 22
③はPLから。受取配当金・受取利息 △5
④もPL。支払利息 40
⑤はBSから。売上債権の増加額 △21
⑥もBSからだね。棚卸資産の減少額 9
⑦もBS。仕入債務の減少額 △13
小計は、47 だ。
なお、⑤⑥⑦だが、BSの借方科目が増減した場合にはCFへの影響は逆で符号も逆。BSの貸方科目の増減はCFへの影響は同じだから符合は同じ。
⑤はBSによると、売上債権(受取手形・売掛金)は、339 → 360 となっており、売上債権の増加額は21だから、キャッシュへの影響はマイナス21(△21)と考えるわけ。
次は小計以下。
これは実際の支払いを表すからそのまま加減すればOKだ。
⑧営業外収益だから、プラス5。
⑨営業外費用だから、マイナス40。
⑩法人税等の支払いはBSを見ればいいから未払法人税等でマイナス4
したがって、営業CF=8 なんですね。
これもさ、簿記を知っているとかなり理解が早いんだ。
よかった、簿記2までやっといて(笑)