自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第16話 財務会計⑥ CAPMのことを「キャプム」と呼んでいた

自称週末ファーマーの国家試験受験記であります。約一年をかけて学習してきた道程を事細かに備忘録として記載するとんでもないカテゴリでございます。読み手のことを考えていない、自己中心的なエントリではありますが著者である張本人は至極まじめに書いております。
いやいや、こうやってPCに書いてみると input が深まるような気もいたします。これって一度アタマに叩き込んでからキーボードをたたくという作業を通じて脳みそが理解しようと努めているからでありましょうか?
本日は「CAPM」から始めようと思うのであります。

学習当初、CAPMのことを「キャプム」と呼んでいた。ところが、コイツは「きゃっぷえむ」と読むことが分かったのは年末のことだった。たまたまTVの放送大学を眺めていたら株式投資に関係する話題がやっていて、そこで「きゃっぷえむ」と読むことが分かったのだ。結構赤面モノだったよなぁ。TV画面を凝視しながら、またすぐその後で苦笑したことを覚えている(笑)

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さて、スピ問様は48ページだ。
CAPMにより証券の期待収益率を算出せよという問題だ。公式に当てはめれば一発なのだが、スピテキもスピ問様もなぜそういう公式になるのかという説明が不足していた。少なくとも著者には分からなかった。
念のため、公式はというと、CAPMモデルによる期待収益率=リスクフリーレート(rf)+リスクプレミアム(rp)×β値 とある。

rf についてはリスクがゼロなので期待収益率は、まずは rf で確定。次に rp は個別銘柄の期待収益率と市場ポートフォリオの期待収益率との差、β値は市場リスクと個別銘柄のリスクとの相関を感応度で表した指標のこと。つまり、市場リスクが1%上昇すると、個別銘柄がどの程度リスクが上昇するかを示したもの。ちなみに、このβ値は、縦軸に個別銘柄の期待収益率、横軸に市場ポートフォリオの期待収益率をとると、β=1のときは45度の直線になることが知られている。傾きが45度より小さいと、市場リスクが1%上昇しても個別銘柄のリスクは1%未満でしか上がらないということを表している。なお、国債はβ=ゼロだ。あとは中学生レベルの一次関数の考え方で式が導出できるというわけ。
CAPMモデルについては、WACCとの関連で主題されることもあると聞く。CAPMモデルで算出された株式の期待収益率は、負債のない企業であればその会社の資本コストだといえそうだ。もちろん、負債がなければ、ということだが・・・。

スピ問様はCAPMモデルの問題は三問しか載っていない。もちろんこれで充分というわけではなく、過去問で確認する必要もあるのだがCAPMを習いたての頃は「なんだ、カンタンだなぁ・・・(半信半疑)」とか思ったものだ。

スピ問様は先へ急げと急かしてくる。
仕方なく、ページをめくる。
為替先物予約とかいうのがタイトルになっている。為替先物予約? 先物は必ずしも現物の取引を行っているわけではないらしい。ここはスピ問様に忠実に読み進めていくことにする。要するに先物予約をした場合と予約をしなかった場合の損得勘定を考えればよいのだろう、と考えた。
次いでオプション取引なるものが出てきた。一定期日に売買する権利の取引? まわりくどいな(笑) つまりは“権利を売買する”ってことか。だから買う権利も買えるし、売る権利も買えるということなんだな。満期日にのみ権利行使できるのがヨーロピアンタイプで、満期が来なくても権利行使できるのがアメリカンか。アメリカはホンマ、自由やなぁ~。
オプション取引には何種類かあるようだ。コールオプションプットオプション。スピテキに載ってたもんね。慣れればこのへんは難なく解くことができそうだ。あとは予約のとき、直物のときとで差異が出るだろうから、そこで損得がどうなるかを読み取ることだなと考えた。

ここまででファイナンス分野が終わっている。
次からはアカウンティングに入る。
スピ問様も半ばまで進んだということだ。

少しだけ著者はほっとした。全く太刀打ちできそうにないという問題が見当たらなかったからだ。ま、しょせんはスピ問様。実際の試験とは違うのだろうと思ってみたが、まったく初心者から始めた割には、学習の進捗も理解度もそれなりのように思えた。

問題は、と考えた。
次からの簿記だな。

どこまで手が動くのかを考えると少しだけアタマが痛くなった。