自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第40話 経済学・経済政策⑪ 国際収支

今回は国際収支から始めることにする。

まずは国際収支そのもの種類から。いろいろとあるけれど、基本は暗記だ。それと時事的に貿易収支は赤字なのか黒字なのか。その額はどれくらいなのかとかそういった感じ。昔、といっても中学生や高校生の頃とは統計のとり方が変わっているらしく、昔覚えていたものとはだいぶ異なっているな。

 国際収支=経常収支+資本収支+外貨準備増減

 経常収支=貿易・サービス収支+所得収支+経常移転収支

また、ここでは購買力平価説金利平価説などの診断士試験が好みそうな考え方もあるから要注意だ。
ISバランスアプローチってスピテキに出てたか? アブソープションアプローチだって出ていたか? んー、覚えてない。

次は為替。
変動相場制と固定相場制。これは開放経済下における財政・金融政策のところでポイントになる。

変動相場制ならば、為替レートが完全に市場メカニズムによって決定され、中央銀行外国為替市場に介入しない変動相場制はクリーンフロート制購買力平価説によれば、日本でインフレが発生すると為替レートは円安ドル高になる。これは購買力平価説外国為替レートは自国通貨と外国通貨の購買力の比率により決まるとしているから
日本の物価水準はPJ、アメリカの物価水準をPA、為替レートを1ドル=x円とすると、購買力平価説によれば、PJ=PA×x で表せる。

次は開放経済下における財政政策と金融政策の効果について。
IS-LM分析やAD-AS分析のときは海外部門は考えないことにしていたが、今回は海外部門を考慮する
よく言われる「マンデルフレミングモデル」とは、資本移動が完全に自由で変動相場制のケースにおけるIS-LM-BP分析のモデルだ。資格予備校ではこのへんは「暗記しなさい」というだろうな。それでもそういう結論に至るまでのプロセスは理解しておくべきだろう。
資本移動が自由だという仮定があるときは、資本収支の増減にも気をつけたい。また、固定相場制は中央銀行による介入があるから、特に、財政政策において、IS曲線がシフトし、さらに中央銀行による介入でLM曲線がシフトすることにも注意したい。

で、次は、成長会計。
俗に言う「AKモデル」についてだ。難関論点に入ってきたなぁ。
スピ問では、経済成長率=TFP成長率+資本分配率×資本ストック成長率+労働分配率×労働投入成長率 とだけある。ふーん。
全要素生産性について触れているページでスピ問は終わるのだけれど、解説も含めてこれだけだと理解不能だよなぁ。石川の経済も経済成長理論については難関論点だし、国家試験合格者でも理解しているかどうか怪しいと言っているくらいだから、スピ問程度じゃこのレベルであっさりと終えているのかもしれない。いずれにしても捨てる論点であり、鉛筆を転がすしかないな。

このようにスピ問を通しで見てきたのだが、はっきり言って1回やったくらいでは理解できなかった。多少好き嫌いで理解できる論点、出来ない論点とがあるのは承知しているけれど、基本的に用語をしっかりと押さえていなかったこと、理解があいまいのままでスピ問に突入したことなどが理由で過去問演習も苦戦することになる。
とはいえ、理解が不十分なのは著者に責任がある。いくら時間があるとはいえ、1回で理解できる論点はすぐに自分のものにすべきだったと反省している。

いかんせん、七科目あるからなぁ(言い訳)。
経済だけならまだしもさすがに七科目はキツい。診断士試験が難関試験の部類に入るゆえんだ。

今後は、自分の備忘もかねて、忘れそうな論点、怪しい論点、難しい論点、自分が苦手とする論点を中心に不定期に掲載したいと思う。

ふ~、疲れた。