自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第61話 運営管理⑱ ゴンドラって?

今回は売り場レイアウトから始めてみたいと思います。

売り場レイアウトには基本があります。
客動線を長くすること
 これは顧客の回遊性を高めて購入機会を増加させるという意味合いです。それによって客単価を向上させるため、客動線は出来るだけ長くなるようにします。
マグネットの設置
 磁石のように顧客をひきつける売り場、商品のことです。店内の突き当たりや曲がり角などの要所に配置して店内の回遊性を高めることを狙いとします。
販売効率の向上
 従業員動線は逆に短くします。販売員の作業効率を向上させて効率化をはかろうというものです。
売り場生産性の向上
 単位面積あたりの売上高および利益を向上させることです。後に詳述します。

売り場レイアウトを作成する場合の考慮点を紹介しましょう。
まずは、商品のグルーピングです。グルーピングとは商品の組み合わせのことと考えましょう。各グループの商品群に割り当てる場所とスペースの広さは、それぞれのグループの売上構成比などにより決定していきます。
と同時に次のような観点でグルーピングを考えます。
一つには顧客の来店動機によるグルーピングです。主に計画購買される商品か、されない商品かという観点で行います。一般的には計画購買される商品は店内の奥に配置します。
二つ目は陳列方法・機器によるグルーピングです。冷蔵・冷凍が必要なのか、ハンガーやラックが必要なのかで分類します。

三つ目は機能・用途によるグルーピング。利用場面での商品同士の関連性によるグルーピングです。サラリーマン向けであれば、ネクタイやスーツ、Yシャツ、鞄、靴などをまとめてみるといった感じです。

また売り場レイアウトは販売方法とも密接な関係があります。つまり販売方法によってレイアウトは影響を受けるということです。

通路におけるレイアウトの留意点は、主通路と副通路です。一般的には商品配置や陳列などの計画に先立って通路は決められるものです。主通路は、多くの顧客に通ってもらう通路ですから、主力商品は主通路に沿って配置するのが常道です。また副通路は主通路と主通路の間を結ぶもので、幅も狭くします。なお、買回品では主通路を1本だけとり、そこを商品選定や相談の場所として使用する場合が多いです。家電量販店がそのイメージでしょう。

壁面もレイアウトに大きな影響を与えます。人間は壁に沿って進む習性があります。材質や色彩にも気をつけたいですね。

天井や床、柱も重要な要素です。

続いては陳列用什器についてみていきましょう。
陳列用什器はショーケースや陳列棚のことです。

ショーウィンドウはオープン型とボックス型の二種類について触れます。
オープン型ショーウィンドウはウィンドウバックがないタイプで、外から見ると店内が見えるので誘導効果が出来ます。普通に店外からも店内が見えることになりますので、そのへんに陳列の工夫の余地がありそうです。
ボックス型はショーウィンドウの内部が壁面になっているため、外から店内が見えません。これはオープン型に比べて、そのショーウィンドウに視線を集めやすいというメリットがあります。いわゆるウィンドウショッピングに向いていますね。ライトアップの効果も得られるため、閉店後でも店舗の訴求効果が期待できることになります。

次はステージと呼ばれる什器です。
店内に置いてある台みたいなもので、置きステージやアイランドステージというものがあります。ただの台です、はい。

次は陳列台。
商品陳列のための台で、さまざまなタイプがあります。
箱型の陳列台、ひな段型陳列台、ゴンドラなどです。ゴンドラはよくコンビニで見かけるアレです(笑)

続く。