自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第69話 運営管理22 ネイレ?

今回は在庫高予算について。
比較的出題が多いような印象がある。コツさえ掴めば単なる計算問題だという理解でよい。

流通業においては、日常的な業務の運営にあたり、その事業特性や季節変動などの販売特性に応じた在庫高予算を算出することが必要である。ここでは、月初の適正在庫高を算出する代表的な方法についてふれる。

基準在庫法
 低回転率の買回品などに適している年間商品回転数≦6のもの
 月初適正在庫高(売価)=当月売上高予算+年間平均在庫高-月平均売上高予算
 ※年6回を超える商品回転率の場合には、基準在庫法を用いないほうがよいとされる
回転率が12回を超えると年間平均在庫高-月平均売上高予算がゼロもしくはマイナスになってしまう。
この基準在庫法は、月平均売上高予算に対する当月売上高予算のブレを「額」で捉えて、これを年間平均在庫高に反映させるもの

百分率変異法
 高回転率の最寄品などに適している年間商品回転数≧6のもの
 百分率変異法は、月平均売上高予算に対する当月売上高予算のブレを「率」で捉え、年間平均在庫高にその50%を影響させるもの
 月初適正在庫高(売価)=年間平均在庫高×(1+当月売上高予算÷月平均売上高予算)÷2

なんか式にすると分かりづらいなぁ。

在庫に関する指標としては「商品回転率」が重要であるが、このほかに「平均在庫日数」がある。平均在庫日数とは、手持ちの在庫商品が何日分の販売額に相当するかを示すもの。売価基準、原価基準と二通りある。
1)売価基準
 平均在庫日数=平均在庫高(売価)÷1日平均の売上高
2)原価基準
 平均在庫日数=平均在庫高(原価)÷1日平均の売上原価

難しく感じるけれど、そんなに難しくないです。なんだかややこしく感じるだけで、財務会計に比べればへでもない(笑)

次は値入高予算について。

値入とは、商品の売価と原価の差額であり、商品の販売価格(売価)を決定すること、だ。売価は原価に値入を加えて算出する。つまり、原価に“儲け”を加えたものが売価となり、この儲けを“値入(ねいれ)”と呼ぶ。

値入率にも原価基準と売価基準がある。
売価値入率は、商品の売価と原価との差額の売価に対する比率。
原価値入率は、商品の売価と原価との差額の原価に対する比率。

売価値入率=値入額÷売価×100
原価値入率=値入額÷原価×100

最後に仕入高予算。
仕入高予算は、商品予算の一部を構成するものであり、常に売上高予算と有機的に結びついている。つまり、売上高予算がまず構成され、これに適合するように在庫高予算を編成し、これらの金額から仕入高予算が計算される。
仕入高予算は次のように算出する。

仕入高予算(売価)=売上高予算+期末在庫高予算(売価)-期首在庫高予算(売価)
仕入高予算(原価)=売上原価予算+期末在庫高予算(原価)-期首在庫高予算(原価)

先の値入高予算もそうだが、この仕入高予算もボックス図にしてみると分かりやすい。ボックス図で一発なのだ。

ここまで商品予算計画をみてきた。

ね、難しくないでしょ? ね?