自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第71話 運営管理23 シイレ

今回は商品計画ということで、ストアコンセプトと業種業態から始めようと思う。ただあまり出題のない論点であり、あまり重点的にふれなくてもいいかなぁとか思ってみたりもする。とりあえずさらっと流してみる。

<ストアコンセプト>
 店舗の基本理念。「誰に」「何を」「どのように売るか」の3軸で捉えるのが一般的

<業種と業態>
 業種は取扱商品を基本とした概念で分類する。つまり「何を売るか」で分類する。具体的には鮮魚店、生花店、精肉店、靴店、眼鏡店などといった分類である。
 一方、業種とは、「誰に」「何を」「どのように売るか」を適切に組み合わせた営業形態を概念として分類する小売店。具体的にはCVS(コンビニ)、ホームセンター、ドラッグストア、ディスカウントストアなどといった分類。

んー、つまらん。

<商品構成(商品ミックス)>
 小売業経営において、標的顧客に適合した商品ラインと商品アイテムを選択すること。
①商品ライン
 それぞれが相互に密接な関連をもっている商品群のこと
②商品アイテム
 特定の商品ラインを構成している、ブランド、スタイル、素材、サイズなどにより区分される商品の最小分類

続いては、商品調達・取引条件について。
代表的な仕入方法としては次のようなものがある。

<大量仕入>
 1回の仕入で同一商品を大量に仕入れる方法
<当用仕入>
 販売状況に応じて、頻繁に必要な数量だけ少量ずつ仕入れる方法
 大量仕入は数量割引などの利益を得られる一方で在庫過多により商品回転率の悪化や商品投下資本の効率を低下させる。また大量仕入は機会ロスを防止できる代わりに需要やニーズの変化に対応しにくいなどメリット・デメリットが混在する。
 当用仕入は近年のSCMへの参画もあり、より効率的な仕入活動が行われつつある。大量仕入とは異なり、数量割引の利益を享受できないが、特定仕入先との継続的・反復的な仕入活動による累積数量割引を受けられるようにすることが望ましい

<集中仕入>
 仕入先企業の数を集中させること。単独購買
<分散仕入>
 仕入先企業の数を分散させること。複数購買
 当然にメリットデメリットがある。

<本部集中仕入>
 セントラルバイイングシステムともいう。チェーン店において分散した各店舗の仕入を本部で一括して行う仕組み
<店舗分散仕入>
 仕入権限を各店舗に分散させ、販売と仕入を同一場所にする仕組み
 本部集中仕入は専門化のメリットが発揮できるが、各地域の市場性を無視した画一的な仕入になりがち。

<共同仕入>
 特に小規模な小売業者などが共同して仕入活動を実施し、大量仕入のメリットを享受しようというもの
<単独仕入>
 文字通り、単独で仕入活動を行うこと

<委託仕入>
 取引先との契約で、商品を委託で販売すること
<買取仕入>
 小売店が商品を買い取って仕入を行うこと
<消化仕入>
 小売店に陳列する商品の所有権を卸売業者やメーカーに残しておき、小売店で売上が上がったと同時に販売(消化)した分だけ仕入が計上されるという仕入方法
 委託仕入では小売店側に商品の所有権はなく、だから返品も可能。販売されたときに手数料を手にする場合は収益として処理する。むろん仕入原価は計上しない
 買取仕入では小売店がその商品を買い取るので小売店側にリスクがある。仕入に要した原価および売上高(時価)を計上する。
 消化仕入では小売店側のリスクは少なく、一般的には百貨店などで見られる仕入方法。所有権はもたず、売上と同時に所有権が移転する。会計処理は買取仕入とほぼ同じ。

次は取引条件について。
小売業における仕入機能の主要な側面は、商品の仕入がなされる以前に行われる仕入先との交渉である。特に仕入れ価格の決定に欠くことのできない重要な要因が割引とリベートである。
ちなみにリベートとは、流通業者(卸売業および小売業)の取引高に応じて、メーカーがその売上代金の一部を差し戻すことをいう。リベートは日本独特の取引慣行であるため、海外からは非関税障壁の一つとして批判を浴びることもある。

次はテーマが変わるから今日はここまで。

続く。