自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第85話 運営管理30 アルファベット三文字が・・・

そろそろ終わりが見えてきましたよ~。
ここから先はとても散文的な内容になりますから基本は覚えるだけというものが多くなります。商品識別コード等の流通標準の話題。

GDS
 Global Date Synchronization の略。直訳すると、「国際的な商品情報の同期化」となる。製造業、卸売業、小売業における商品情報の標準化を諮ることによって、サプライチェーンの効率向上とコスト削減を目指す取り組みのこと。

GLN
 Global Location Number の略。EDI(企業間電子データ交換)等に利用できる国際標準の企業・事業所コードのこと。

GTIN
 Global Trade Item Number の略。国際標準の商品識別コードを包括した総称。14桁で表現する国際標準の商品識別コード。13桁のJAN、12桁のUPCコード、14桁の集合包装用商品コードなどの桁数を揃えるために、14桁未満のコードの先頭に「0」を付して14桁に揃えている

GS1-128
 流通・製造・物流・サービス分野における商品関連情報や企業間取引情報をコード番号で体系化し、その識別コード番号と商品関連情報および企業間取引情報を「CODE128」というバーコードシンボルで表現したもの。

このGS1-128には、商品関連データとして製造日や賞味期限、製造番号など、企業間取引データとして注文番号や請求先、出荷先の企業情報などが盛り込まれている。トレーサビリティの点で、食肉業界で広がりを見せている。

<統一伝票>
 企業間の取引伝票(売上伝票、仕入伝票、納品書、請求明細書、物品受領書など)の様式、記入要綱、規格を統一化したもの。統一伝票の目的は、伝票印刷コストの削減、業務処理の標準化、企業間情報システムの標準化等が挙げられる。

あまりイメージがわかないものだからつまらなく感じますね。
次からは販売流通業における情報システムということで、SCMに関連するキーワードを中心にみていきましょう。

ちなみにSCMとはサプライチェーンマネジメントといいました。
今回登場する「ECR」も「QR」も意味合いはSCMと同じようなものです。ECRは食品業界、QRはアパレル業界から誕生しています。

ECR
 Efficient Consumer Response の略で、“効率的な消費者対応”のことを指す。
 そもそもECRは、効率的な品揃え、効率的な販売促進、効率的な新商品導入、効率的な商品補充、カテゴリマネジメントの5項目が対象分野とされてきた。それが進化した形で以下の4つを対象項目として再編している。
1)需要動向管理
2)供給管理
3)実現可能技術
4)統合手段・方法

SCMもECRも成功の鍵は“情報の共有”だ。だから、特に需要動向に関する情報や発注データ、在庫データ、納期データなどリアルタイムに更新され、共有されることが望ましいと考える。

CRP
 Continuous Replenishment Program の略。消費者の購入した分だけを随時補充するプル型の在庫補充方式
 小売店だけでなく、卸売業、製造業も含めてサプライチェーン全体で売れた分だけを補充しようという動き。情報がリアルタイムに流れることが大前提だから、POSに連動して必要な補充量を自動的に計算する。

VMI
 Vendor Managed Inventory の略。供給業者であるベンダーが、小売店の在庫を自ら管理すること。小売店の在庫は供給業者側により小売店へ自動補充されるため、小売店による発注業務は削減される。

CAO
 Computer Assisted Ordering の略。発注点方式などによって予め決められた発注点と、継続棚卸で算出された在庫量から発注量を自動的に計算して、自動的に発注するシステム
 自店のPOSデータを分析し、適正在庫を保つように自動的に商品を補充発注するシステム。適正在庫に近づけることができるため、店頭での品切れを減らすことができる。なお、通常、年間通じて安定的に売れる定番商品に利用する。

 CRP、VMI → 供給者側による在庫管理と発注
 ●CAO → 発注点をもとに発注量を自動計算し、小売側から発注

クロスドッキング
 ECRを実現するのに有効な物流手段。商品がTC型センターに届けられたとき、保管することなく小売店舗に配送できるようにする仕組み。

次回、店舗管理編の最終回。つまり運営管理の最終回です。
続く。