自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【21年度 第9問】

【平成21年度 第9問】
次の消費決定に関する文章中の空欄AおよびBに当てはまる最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。


恒常所得仮説では、( A )は消費の拡大に影響を与えないと考える。また、ライフサイクル仮説では生涯所得の増加が消費の拡大に寄与するとされる。さらに、消費習慣仮説では、現在の消費は過去に到達した生活水準に依存すると考え、所得が落ち込んだとしても消費は即座に減少しない。これを( B )効果と呼ぶ。


〔解答群〕
ア A:1回限りの減税の実施    B:ラチェット 
イ A:月給の増加         B:スルツキー  
ウ A:恒久減税の実施       B:デモンストレーション  
エ A:宝くじの賞金獲得      B:ヴェブレン  

 

 

 

なんか正解以外の選択肢がクズだ(笑)
いいよね、これは。
正解は、ア である。

なお、ウェブレン効果とは「購入するものが高価であることが効用を高める効果」のこと。行動経済学で用いられる用語だが、そのほかには
バンドワゴン効果というのがあって、これは同じ財を消費する人が多ければ多いほど、また、他人の消費量が多ければ多いほど、自分がその財を消費することの効用が高まるという効果をいう、。
さらにスノッブ効果はバンドワゴン効果とは逆に、人と同じものは消費したくないという性向から生じる効果をさす。
フレーミング効果とは、物事のどの部分を基準とするか、数字データなどの見せ方を変える事で、その物事に対する判断を大きく変えてしまうという事を解説した理論。
プロスペクト理論とは得をする時と損をする時で価値の感じ方が異なる事を説明 した理論。最近は行動経済学が注目されているし、過去にもこういう出題はあったからね。