自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【23年度 第3問】

【平成23年度 第3問】
消費の決定に関する説明として、最も不適切なものはどれか。

ア 倹約のパラドックスでは、美徳とされる倹約の推奨が経済全体では
  消費支出とGDPの減少を引き起こすと考える。
イ 消費の習慣仮説では、景気の後退局面においても、
  消費の減少に対して歯止めが作用すると考える。
ウ 絶対所得仮説では、1回限りの減税によって変動所得が増加しても
  消費は一定にとどまると考える。
エ ライフサイクル仮説では、生涯所得の増加が消費の増加を引き起こすと考える。

 

 

 

なんか似たような記述があるな。だから過去問演習は、しかもタテ解きは大事なんだ。

ア;正しい記述だ。
イ;現在の消費行動は過去の最高所得に依存して決定されるという考え方で、ラチェット効果とか時間的相対所得仮説ともいう。贅沢が続くといきなり質素な生活は出来ないよね。だからこれも正しい記述。
ウ;絶対所得仮説では、1回限りの減税によって変動所得が増加すると消費は増えます。変動所得が増加しても消費が増えないのは、絶対所得仮説ではなく恒常所得仮説であるから、本肢は不適。
エ;モディリアーニが提唱した説で、消費の大きさを決めるのは生涯の所得の合計であると考え方。正しい記述。
したがって、正解は、ウである。