自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

財務会計【17年度 第5問】

【平成17年度 第5問】
事業年度の営業利益等の実績に関する次の資料に基づいて、以下の設問に答えよ。

(単位:万円)
売上高   70,000
変動費   49,000
固定費   12,000
営業利益  9,000

 前事業年度の損益分岐点売上高は(   )万円である。したがって、前事業年度の売上高は損益分岐点売上高を(   )万円上回っている。このとき、企業の収益力の余裕を測る尺度として用いられる安全余裕率、すなわち売上高が損益分岐点売上高を上回る額の売上高に対する比率は( A )%である。

(設問1)
空欄Aに入る数値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

ア 24.5   イ 42.9   ウ 57.1   エ 75.5


(設問2)
事業年度に営業利益20,000万円を得るために必要な売上高として、最も適切なものはどれか。ただし、当事業年度の固定費は前事業年度と変わらないが、変動費率は60%と予測される。

ア 80,000万円  イ 90,000万円  ウ 106,700万円  エ 120,000万円

 

 

 

BEAの問題ですね。
安全余裕率は、1-損益分岐点比率で求められる。
感度分析の問題の設問2は、売上高-変動費-固定費=利益 の基本式を用いることで難なく解ける。

まずは(設問1)から。
損益分岐点売上高を求めればOKだな、と分かる。
損益分岐点売上=固定費÷限界利益 だし、
限界利益率=1-変動費率 だし、
変動費率=変動費÷売上高 だ。
だから、
変動費率=変動費49,000÷売上高70,000=70%
限界利益率=1-70%=30%
損益分岐点売上=12,000÷30%=40,000
したがって、損益分岐点比率=損益分岐点売上÷売上高 より、
40,000÷70,000≒57.1%
よって、安全余裕率=1-57.1%≒42.9%

したがって、正解は、イ だ。

次に(設問2)だ。
与件は変動費率=60%であることだから、限界利益率=40%だな。
固定費は不変、目標利益が20,000だから
(固定費+目標利益)÷限界利益率=目標売上高 となる。
したがって、
(12,000+20,000)÷40%=80,000

したがって、正解は、ア となる。

このあたりは計算ミスしなければ問題ないことが分かった。