財務会計【平成18年度 第15問(設問1)】
【平成18年度 第15問(設問1)】
設備などの投資決定において、まず重要なことは、その投資を実施することから生じる将来のキャッシュ・フローを予測することである。
たとえば、新製品投資において、ある年度の損益が表1のように予想されたとする。このとき、実効税率を40%とすると、この年度の税引後キャッシュ・フローは( A )万円と予測しなければならない。
<表1>
売上高(すべて現金収入) 500万円
売上原価(すべて現金支出) 200万円
減価償却費以外の
販売費および一般管理費(すべて現金支出) 100万円
減価償却費 50万円
※期首・期末に棚卸資産はない。
文中の空欄Aに入る最も適切な数値はどれか。
ア 90 イ 120 ウ 140 エ 150
さて、設備投資の経済性計算に入りました。
難しい論点ではないので落ち着いて計算したいものです。
税引後CFを求めますから、営業利益×(1-実効税率)+減価償却費 で求められます。
売上高500万円-売上原価200万円=売上総利益300万円
売上総利益300万円-販管費100万円-減価償却費50万円=営業利益150万円
営業利益150万円×(1-法人税率40%)=150×0.6=税引後利益90
よって、90+減価償却費50=140
したがって、ウ が正解。