自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

財務会計【平成17年度 第9問】

【平成17年度 第9問】
ある投資案の、次に示すキャッシュ・フローと下表の現価係数より、適切な正味現在価値額を下記の解答群から選べ。なお、キャッシュ・フローの金額にマイナスが付されているのはアウト・フローを、何も付されていない金額はイン・フローを意味する。また、割引率は10%とする。

      <投資案のキャッシュ・フロー
0年度  1年度  2年度  3年度  4年度  5年度
ー2,000       600          600           600          600          900
(単位:万円)

    割引率10%のときの現価係数
    複利現価係数    年金現価係数
1年      0.91        0.91
2年      0.83        1.74
3年      0.75        2.49
4年      0.68        3.17
5年      0.62        3.79

〔解答群〕
ア 274万円   イ 460万円   ウ 832万円   エ 1,411万円

 

 

 

 

 

この設問は、ひょっとしたら現価係数の使い方を問うているのではないかと思えるような問題だ。
複利現価係数と年金現価係数の使い分けは、毎期一定のCFが得られるとき、年金現価係数を使用する。毎期一定でない場合は複利現価係数を使用する。ただ、それだけだ。難しくない。

1年度から4年度までは得られるCFは同じなので年金現価係数を、
5年度のみが異なるので複利現価係数を使用する。
割引率は10%で、その割引率の現価係数が載っているから遠慮なく使おう(笑)
1年度~4年度の4年間のCFは600、年金現価係数は10%、4年だから3.17だ。
5年度のみCFは900で、複利現価係数は10%、5年だから0.62だ。
よって、
600×3.17+900×0.62-2,000=2,460-2,000=460 となる。
したがって、正解は、イ だ。