自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【平成22年度 第13問】

【平成22年度 第13問】
新興国の中には、自国通貨をアメリカ・ドルに事実上連動させている国もある。自国通貨の切り上げ圧力が高まっているときに、その国が為替介入を行いアメリカ・ドルとの固定レートを維持しようとすると、どのような影響があるか。最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 自国の金融市場は緩和的になる。
b 自国の金融市場は引き締め的になる。
c 外貨準備高が増加する。
d 外貨準備高が減少する。

〔解答群〕
ア a と c
イ a と d
ウ b と c
エ b と d

 

 

 

 

 

これって中国を意識した出題かな? そんな気がするけど。
ポイントは「自国通貨の切り上げ圧力」ってところなんだろうね。
自国通貨の切り上げ圧力とは、自国通貨の価値を上げるという意味。たとえば、その国が中国なら“元高”にするということだ。
そして、その国は固定レートを採用しているので、“元高”になるってことは為替介入により為替市場の元が少ない状態を表すということになる。ゆえにその国内では貨幣供量が増加することも意味するので金融市場は緩和的になる。
また、為替介入を行い、自国通貨を買うことで“元高”を維持するのだから外貨準備高は多くなる。
したがって、正解は、ア である。