財務会計【平成19年度 第14問】
【平成19年度 第14問】
ある投資家は、X株式とY株式の2銘柄のうち、リスクの低いほうに投資資金の60%を、リスクの高いほうに投資資金の40%を投資しようとしている。この投資家は、各銘柄のβ係数、安全利子率、および市場期待収益率について、以下のとおり予想している。CAPMに基づいて投資するとき、当該ポートフォリオの期待収益率として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
X株式のβ 1.5 安全利子率 2%
Y株式のβ 0.8 市場期待収益率 5%
〔解答群〕
ア 4.90% イ 5.24% ウ 5.45% エ 5.66%
キャプム、もといキャップエムの問題っすね。これはA論点だから落としてはいけない。
CAPM=安全利子率+リスクプレミアム×ベータ値 で算出可能だ。リスクプレミアムは、市場期待収益率-安全利子率だったね。さっそく代入だが、株式Xと株式Yの組み入れ比率が異なるんだったな。
株式XのCAPM=安全利子率2%+(市場期待収益率5%-安全利子率2%)×1.5=2+4.5=6.5
株式YのCAPM=2%+(5%-2%)×0.8=2+2.4=4.4
リスクが高い株式はリターンも高い(ベータも大きい)ので株式Xに投資資金の40%、株式Yに60%を投資するんだな。だから、株式XのCAPM6.5×0.4+株式YのCAPM4.4×0.6=2.6+2.64=5.24
したがって、正解は、イ である。