自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【平成19年度 第12問】

【平成19年度 第12問】
高齢化社会を迎え、医療機関が提供する医療サービスに対する価格水準についての議論が行われるようになっている。以下の記述について、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 生死にかかわるような重度な症状の場合、医療サービスへの需要の価格弾力
 性は低い。
b 生死にかかわらない症状で、自然治癒などの代替的治療法が複数ある場合、
 医療サービスへの需要の価格弾力性は低い。
c 公的保険制度が充実して患者自己負担が少ない場合、医療サービスへの需要
 の価格弾力性は低い。
d 公的保険制度が貧弱で患者自己負担が高い場合、医療サービスへの需要の
 価格弾力性は低い。


〔解答群〕
ア a と c  イ a と d  ウ b と c  エ b と d 

 

 

 

 

 

 

 

時間がないときにこの問題にあたるとパニくりそうですね。
需要の価格弾力性について問われています。

生死にかかわるようなケースでは、価格云々を言っている場合ではないですね。だから価格に関係なく需要はありますから a は正しい記述です。

公的保険制度が充実し、患者の自己負担率が少ない場合だと、自己負担率が少ないわけですからあまり価格には敏感にはなりません。したがって、需要の価格弾力性は低いといえます。ゆえに c が正しい記述です。

需要の価格弾力性とは、価格の変動が需要にどの程度感応するかを表しますから価格がべらぼうに上がったって需要があれば、価格弾力性は低いといえます。

以上により、正解は、ア である。