財務会計【平成24年度 第21問】
【平成24年度 第21問】
オプション取引に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア コール・オプションの買いの場合、
原資産価格が行使価格を上回ったときにアウト・オブ・ザ・マネーとなる。
イ コール・オプションの買いの場合、
原資産価格が行使価格を下回ったときにイン・ザ・マネーとなる。
ウ プット・オプションの買いの場合、
原資産価格が行使価格を上回ったときにアット・ザ・マネーとなる。
エ プット・オプションの買いの場合、
原資産価格が行使価格を下回ったときにイン・ザ・マネーとなる。
アウト・オブ・ザ・マネー? イン・ザ・マネー? なんじゃそりゃ?
アウトだから損する、インだからトクする、アットだから同じ、とかいう意味か?
コール・オプションの買いは「購入する権利を買う」こと。プット・オプションの買いは「売却する権利を買う」こと。
例えば、原資産価格100円、権利行使価格90円だとしよう。
まずはコールの買いの場合、
原資産価格100円>権利行使価格90円だから、権利を行使して90円で購入。その後100円で売却すれば10円の利益が生まれる。すなわち、「イン・ザ・マネー」だ。
同じく、コールの買いの場合、
原資産価格90円<権利行使価格100円だとすると、コールの買い手は権利を放棄、オプション代が損失。よって、「アウト・オブ・ザ・マネー」だ。
次にプットの買いの場合、
原資産価格100円>権利行使価格90円だとすると、権利放棄。オプション代の損失。よって、「アウト・オブ・ザ・マネー」となる。
最後に、プットの買いで、
原資産価格90円<権利行使価格100円の場合、権利行使して100円で売却。原資産価格は90円だから10円の利益。ゆえに「イン・ザ・マネー」だ。
なお、オプション代を考えない場合、原資産価格と権利行使価格が等しいとき、「アット・ザ・マネー」となる。
したがって、正解は、エ となる。