自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【平成23年度 第12問】

【平成23年度 第12問】
ある財の需要曲線が D=-4P+400 で与えられている。ただし、Dは需要量、Pは価格を表している。需要Dが200で価格Pが50のとき、当該財の需要の価格弾力性(絶対値)として最も適切なものはどれか。

ア 0.25
イ 0.5
ウ 1
エ 2

 

 

 

 

 

 

 

需要の価格弾力性は計算で求めることが出来ます。変化量から地味に計算する方法と微分してグレートに解く方法があります。
そもそも需要の価格弾力性とは、価格が1%下落したときに需要が何%増加するかをいいます。
いま、価格をPx、価格の下落分を⊿Px、需要量をx、需要量の変化分を⊿xとすると、価格の下落率は⊿Px/Px、需要の変化率は⊿x/x と表せる。
ゆえに需要の価格弾力性は、-⊿x/x ÷ ⊿Px/Px で求めることが出来ます。
また、微分を使えば、
需要の価格弾力性=-P/x × dx/dP で計算できます。

与件より、需要D=200で、価格P=50 です。
ちなみに、需要D=100のときは、D=-4P+400に代入して、価格P=75 です。
つまり、需要の変化分は、(100-200)/200=-1/2 ですね。
価格の変化分は、(75-50)/50=1/2 ですね。
ゆえに、需要の価格弾力性は、-1/2 ÷ 1/2 = -1 になります。
絶対値を求めますから、正解は、ウ ということになります。

微分するよりこっちのほうがラクでした。

なお、この需要の価格弾力性は、右下がりの需要曲線であれば、価格が下落すると需要量は増えますので、需要の価格弾力性>0 だし、ギッフェン財のように右上がりの需要曲線であれば、価格が下落すると需要も減りますので、需要の価格弾力性<0 です。