経済学・経済政策【平成17年度 第12問】
【平成17年度 第12問】
逆選択とモラルハザードについて、最も適切なものはどれか。
ア 逆選択は契約後に発生し、モラルハザードは契約の前に発生する。
イ 逆選択は契約の前に発生し、モラルハザードは契約後に発生する。
ウ 逆選択もモラルハザードも契約後に発生する。
エ 逆選択もモラルハザードも契約の前に発生する。
えらく基本的な問題ですね。
逆選択はアドバースセレクションともいいます。逆選択の例としてはレモンで有名な中古車市場をはじめ、「悪貨は良貨を駆逐する」などがあります。情報の非対称性がもとで発生する問題であるが、中古車を買いたい人は中古車市場に存在する中古車の品質に詳しくないため、品質の悪い中古車ばかりが流通するようになるのです。ですから、逆選択は契約前に発生しているということになります。
モラルハザードは自動車保険や生命保険の例などが挙げられますね。
保険に加入したばっかりに怠惰な生活を送り、病気にかかってしまうみたいな。
つまり、モラルハザードは契約後に発生するのです。
したがって、正解は、イ である。