自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

財務会計【平成23年度 第5問】

【平成23年度 第5問】
 当社は1株あたり時価5万円の新株1,000株(1株の払込金額は5万円、その2分の1を資本金に組み入れる)を発行してX社を吸収合併し、同社に対する支配を獲得した。
 X社の合併直前の資産総額は6,000万円、負債総額は4,000万円、合併時の資産時価は7,000万円、負債の時価は4,000万円であった。のれんの金額として最も適切なものはどれか。

 

ア 1,000万円
イ 2,000万円
ウ 2,500万円
エ 3,000万円

 

 

 

 

 

 

 

のれんについて問われています。
簿価および時価の純資産は貸借平均の原則から下図のように分かります。

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のれんの問題ですから当然に時価のほうを用いましょう。
なお、負債は簿価も時価も変わりません。

さて、本問の「当社」は時価5万円の新株1,000株を発行しています。
つまり新たに発行した発行株式5,000万円を使ってX社を吸収合併したということです。X社の純資産額と吸収合併に使用した額との差分がのれんで、それが正ならプラスののれん、負ならマイナスののれんです。

X社の時価での純資産額は3,000万円ですから、吸収合併に用いた資金は5,000万円ですから、投資額5,000万円-純資産額(時価)3,000万円=2,000万円 ですね。

以上により、正解は、イ である。