経済学・経済政策【平成21年度 第20問】
【平成21年度 第20問】
ある合理的な消費者がX財とY財を消費するとしよう。X財とY財は、ともに正常財である。ある価格の組み合わせのもと、下図では予算制約式Aが表されている。一方、別の価格の組み合わせで予算制約式Bが表されている。予算制約式Aにおいて、この消費者は最も高い効用をもたらす点としてc点を選んだ。この消費者にc点より高い効用を与える可能性のあるX財とY財の消費量の組み合わせを表す点はどれか。最も適切なものを下記の解答群から選べ。
〔解答群〕
ア a イ b ウ d エ e
論点は顕示選好の理論なんでしょうね。
この問題のポイントは、
①予算制約式Aにおいて最も高い効用の点cを選んでいる
②効用は原点から離れるほど高い
の2つにある。
①は問題文に書いてあり、②は無差別曲線の性質を知っているかどうかです。
与件より予算制約式Aにおいて点cを選んでいるから、無差別曲線は予算制約式Aの点cで接するように描けます。
無差別曲線が描ければあとはポイントの②を知っているかどうかです。原点から離れるほど効用は高くなりますから、無差別曲線よりも右側にある点eが最も効用が高いということになりますね。
ゆえに、正解は、エ である。