財務会計【平成17年度 第8問】
【平成17年度 第8問】
流動資産と固定資産の区分に関する記述として、 最も不適切なものはどれか。
〔解答群〕
ア たな卸資産のうち恒常在庫品として保有するもの若しくは余剰品として長期間
にわたって所有するものは、固定資産に含ませるものとする。
イ 当該企業の主目的たる営業取引以外の取引によって発生した債権で、貸借照
表日の翌日から起算して1年以内に入金の期限が到来するものは、流動資産
に属する
ウ 前払費用については、貸借対照表日の翌日から起算して1年を超える期間を経
て費用となるものは、固定資産に属するものとする。
エ 預金については、貸借対照表日の翌日から起算して1年を超えて期限が到来
するものは、固定資産に属するものとする。
貸借対照表の借方勘定である流動資産と固定資産についての出題です。
ではさっそく。
ア:棚卸資産は流動資産に属しますが、恒常在庫品や余剰品だからといって固定資産になるわけはありませんね。ゆえに不適です。
イ:いわゆるワンイヤールールがありますから、1年以内に期限が来るものは流動資産です。よってこれは正しい記述です。
ウ:前払費用もワンイヤールールが適用されます。1年を超える場合は固定資産になるので正しい記述。
エ:これもまた1年を超えるので固定資産になります。ゆえに正しい。
以上により、不適切なものを選びますから、正解は、ア である。