財務会計【平成23年度 第7問】
【平成23年度 第7問】
定時株主総会の招集通知に際して、株主に対し提供されるものとして、最も適切なものはどれか。
ア 会計監査報告、監査報告、計算書類、事業報告、附属明細書
イ 会計監査報告、監査報告、計算書類、事業報告、連結計算書類
ウ 会計監査報告、キャッシュ・フロー計算書、事業報告、附属明細書、連結計
算書類
エ 監査報告、キャッシュ・フロー計算書、計算書類、事業報告、連結計算書類
財務会計の問題というよりは経営法務の問題に近いかもしれないですね。
定時株主総会は決算総会みたいなもんですから、会計監査報告、監査報告、計算書類は当然に必要でしょう。ですからこの時点でウは消去します。
キャッシュ・フロー計算書は金融商品取引法で要求されているものですから、本問のように会社法で規定されている定時株主総会では必要ないです。だからエも消去。
残るはアまたはイです。
そもそも附属明細書には計算書類の附属明細書と事業報告の附属明細書があります。かなり細かな明細を記しています。ですからこういった細かい内容は監査役が見る分にはよいのでしょうが、株主が見るにしてはボリュームがありすぎる内容です。ですので、会社法では定時株主総会の招集に際し、附属明細書までは求めていないのです。
以上により、正解は、イ である。