経済学・経済政策【平成26年度 第18問】
【平成26年度 第18問】
下図は、完全競争下の企業の総費用曲線と総収入曲線を示したものである。この図に基づいて利潤曲線を描いたものとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。
下図のように、総収入曲線と平行で総費用曲線と点Bで接するような補助線(破線)をWとし、総収入曲線と総費用曲線との交点を点A、点Cとし、縦軸と並行に総収入曲線上の点Dと点Bをむすびます。
利潤曲線について問われています。
生産量がゼロのときは利潤はマイナスです。
総収入=総費用のとき、すなわち点Aおよび点Cは損益分岐点ですから利潤はゼロの点です。
点Aから利潤は増加し、限界収入=限界費用のとき企業の利潤最大化を迎えますから線分BDが最大の利潤を示しています。
BDを境に利潤は減少に転じ、点Cに至ると利潤はゼロになります。
点Cより生産量が増加すると収入よりも費用の方が上回りますから利潤はマイナスになります。
マイナス→ゼロ→プラス→ゼロ→マイナス という推移を示すので、それに合致する利潤曲線を選べばよいわけです。
以上により、正解は、ウ である。