財務会計【平成24年度 第11問】
【平成24年度 第11問】
損益分岐点分析に関する次の文章の空欄A~Cに入る用語の組み合わせとして最も適切なものを下記の解答群から選べ。
損益分岐点売上高の定義より、利益は売上高に多雨する限界利益と損益分岐点売上高に対する限界利益の差として求められる。よって、限界利益と売上高との関係から、( A )と( B )および( C )との間には、
( A )=( B )×( C )
という関係がある。
〔解答群〕
ア A:売上利益率 B:安全余裕率 C:限界利益率
イ A:売上利益率 B:損益分岐点比率 C:限界利益率
ウ A:限界利益率 B:安全余裕率 C:売上利益率
エ A:限界利益率 B:損益分岐点比率 C:売上利益率
診断士試験特有の式変形の問題ですね。とにかく選択肢にある指標を式にしてみます。
売上利益率=利益÷売上高 ・・・ ① ですね。これ以外表しようがないし。
安全余裕率=1-損益分岐点比率 です。
さらには、安全余裕率=1-損益分岐点売上高÷売上高 と表せます。
損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率 ですし、限界利益率=1-変動費率
ですから、安全余裕率はこう表せます(下図の②)。
次に限界利益率=1-変動費率=限界利益÷売上高 ・・・ ③ です。
損益分岐点比率は、②の展開と同じですから、
損益分岐点比率=固定費÷限界利益 ・・・ ④ です。
展開できた①~④を整理します(下図)。
あとは選択肢のア~エに当て込みます。
下図より、正解がアだと分かります。
以上により、ア が正解である。