自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

運営管理【平成24年度 第10問】

【平成24年度 第10問】

 発注方式における発注点と発注量の決定に関する記述として、最も不適切なものはどれか

 

ア (s、S)方式における発注量は、一般に、決められた在庫調査間隔での在庫

  量が発注点sを下回ったとき、補充点Sと在庫量の差として算出する。

イ 2ビン方式における発注点は、一般に、発注量と同じである。

ウ 定期発注方式における発注量は、一般に、(調達期間+発注間隔)先までの払

  い出し量の予測値に安全在庫を加えて算出する。

エ 定量発注方式における発注点は、一般に、調達期間中の平均的な払い出し量に

  安全在庫量を加えて算出する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは没問じゃないけど、後日正解の訂正があった問題です。

(s、S)方式というのが初見ですね。

これは発注点・補充点方式といいまして、「在庫量があらかじめ定められた水準に減少したときに、補充点と現在の有効在庫量との差を発注する方式」とJIS定義されています。補充点Sはマックスの在庫量でして、在庫量が発注点sを下回ったらマックスの在庫量Sになるように発注しましょうという方式です。

ア:上述より正しいと判断できますが、「決められた在庫調査間隔」という条件が適切ではないらしく、後日、この条件の不備からアも正解だと発表がありました。

イ:2ビン方式はダブルビン方式ともいいます。一方がなくなったらその一方を満たすように発注する方式です。在庫管理がとてもラクですね。

ウ:定期発注方式は、常に安全在庫を確保しながら発注していきます。現在の在庫量と発注残から調達期間+発注間隔の予測需要量を引いてあげると安全在庫に対してプラスなのかマイナスなのかが分かります。発注量は決められていませんから安全在庫を常に確保するように量を調整して発注します。

エ:定量発注方式は常に一定量を発注します。有効在庫が発注点を下回った時点で一定量を発注する仕組みです。

一応、正解は、ウ ということで作問したんだろうけど、アまたはウが正解らしいです。