運営管理【平成20年度 第17問】
【平成20年度 第17問】
ライン生産方式に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 各工程の作業時間は、サイクルタイム以下でなければならない。
イ サイクルタイムはピッチタイムとも呼ばれ、品物が生産ラインから送り出されてい
く時間間隔を意味する。
ウ 生産ラインの編成効率は、ステーション数×サイクルタイム÷作業時間の総和
で計算される。
エ タクト方式は、すべての工程が同時に作業を開始し、一定時間間隔をもって、品
物が一斉に次の工程に移動する方式である。
選択肢をみてみよう。
ア:作業時間がサイクルタイムよりも長くなると品物は通り過ぎてしまいます。
たとえば、コンベアで搬送される品物があり、サイクルタイムはコンベアの速度と等しい。サイクルタイムがコンベア速度よりも大きくなると、作業すべき品物は通り過ぎてしまうことになりますね。
イ:サイクルタイムとは、「生産ラインに資材を投入する時間間隔。備考:通常製品が産出される時間間隔に等しい」とJIS定義されています。ゆえに正しい記述。
ウ:編成効率は、作業時間の総和/ST数×CT でした。ゆえに本肢が誤り。
エ:すべての工程が同時に作業を開始し、一定時間間隔で品物がいっせいに次の工程に移動する方式をタクト方式というそうです。へー。
以上により、正解は、ウ である。