運営管理【平成21年度 第10問】
【平成21年度 第10問】
複数の組立作業を複数の作業者で行う生産方式に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 1人生産方式では、ライン生産方式よりも高い能力の作業者が必要である。
イ 1人生産方式は、作業数が少なく、作業時間の変動が大きい場合に有効である。
ウ ライン生産方式では、工程間在庫が工程間負荷のアンバランスを吸収するの
に有効である。
エ ライン生産方式では、ラインバランシングが生産効率の向上に重要である。
ア:1人生産方式では、工程の最初から最後までを1人で行う必要があるため、さまざまな機械や治工具を使いこなす必要がある。だから品質を確保するためには高い能力の作業者が必要になる。ゆえに本肢は正しい。
イ:1人生産方式では、作業数が少ないほうがよいです。作業数が多いと習熟までに時間を要しますからね。また、作業時間の変動が大きい場合には作業員を増員することで対応できますね。ゆえに本肢は正しい記述です。
ウ:工程間在庫とは仕掛品のことです。工程間負荷のアンバランスは工程間の在庫で吸収しようとすると仕掛品ばかりが増えてしまい、よろしくないです。工程間のアンバランスを解消するのはラインバランシングです。ゆえに不適。
エ:正しい記述です。
以上により、正解は、ウ である。