運営管理【平成25年度 第8問】
【平成25年度 第8問】
需要量が多く、市場が安定している製品の組み立てを行う生産方式を決定することに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 製品の組立作業に必要な設備の多くが高価であるので、1人生産方式を採用す
ることにした。
イ 製品の組立作業要素の数が多く複雑であるので、ライン生産方式を採用するこ
とにした。
ウ 製品の組立作業要素の数は少ないが作業者の作業時間変動が大きいので、
1人生産方式を採用することにした。
エ 製品の組立作業要素の数が少なく効率の高いライン編成ができなので、1人生
産方式を採用することにした。
一人生産方式とは「一人の作業者が通常静止した状態の品物に対して作業を行う方式」であり、ライン生産方式とは「生産ライン上の各作業ステーションに作業を割り付けておき、品物がラインを移動するにつれて加工が進んでいく方式」とそれぞれJIS定義されている。
一人生産方式は、①品物は静止 ②習熟度が要求される ③汎用設備でもOK
ライン生産方式は、①品物がラインを移動 ②各STで作業 ③専用設備が使われることもある
といった特徴がある。
また、本問では需要量が多く、市場が安定している製品の組立について問うています。
ア:もし高価な設備が多い状態なら、一人生産方式にするのはもったいない。ライン生産方式にするほうが資金的にはいいです。ゆえに不適。
イ:組立要素の数が多い場合、ライン生産方式を採用するのはアリですね。
ウ:作業要素が少ないので一人生産方式でもいいですね。しかも、作業時間の変動が大きい場合には作業員を増員することで対処は可能だから一人生産方式でもよいですね。
エ:作業要素が少ない場合には一人生産方式もアリです。またライン生産方式にした場合、効率の高い編成が出来ないからライン生産方式ではなく、一人生産方式を採用することもアリです。
以上により、正解は、ア である。