自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

財務会計【平成20年度 第22問】

【平成20年度 第22問】
 設備投資のキャッシュ・フローを予測する際の説明として、最も適切なものはどれか。

ア 貸し付けている土地の貸借契約を解除し、そこに工場建設をする場合、この
  受取地代を反映させる必要はない。
イ 新製品投資によって、既存の製品のキャッシュ・フローが減少する場合、減
  少するキャッシュ・フローは新製品投資のキャッシュ・フローに反映させる。
ウ 投資の資金調達から生じる支払利息はキャッシュ・フローに反映させる。
エ 未使用の土地に工場建設をする場合、未使用の土地は簿価で評価して投資
  額に反映させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャッシュ・フローの予測に関する出題です。

ア:貸借契約を解除しますと受取地代を得ることが出来なくなってしまいます。設備投資を実行することで受取地代が得られないということは機会費用が発生しているといえますね。この場合はマイナスの機会費用です。ですから設備投資することでマイナスの費用が発生していますからキャッシュ・フローのマイナスとして反映させる必要があります。ゆえに不適。
イ:新製品投資で既存製品のキャッシュ・フローが減少するなら、これも既存製品のマイナス分を反映させておく必要があります。ですから正しい記述です。
ウ:投資の資金調達に係るコストは負債コストです。そもそも投資の経済性計算をする際に織り込まれているコストですからキャッシュ・フローに含める必要はありません。ゆえに不適。
エ:投資の経済性計算を行う場合には簿価は使わないです。時価です。ゆえに不適。
以上により、正解は、イ である。