自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【平成24年度 第11問】

【平成24年度 第11問】
 下図は、日本の家計貯蓄率の推移を表したものである。この図からは、可処分所得に対する貯蓄の比率が、2008年を底に回復していることが見てとれる。次の成長会計式を用いて、貯蓄が産出量に与える影響の説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

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成長会計式を見れば、本問がTFPの問題に気づくと思います。

いくつか確認しましょう。
⊿A/Aの部分は全要素生産性の増加率を表していますね。ここがもっとも経済成長に寄与する部分であることを押さえておきましょう。

また、貯蓄イコール投資です。貯蓄された分は投資にまわされ、投資によって資本は増加するのだと考えます。

この2点が分かれば問題ありませんよ。

家計の貯蓄が海外に向かえば、海外の投資が増えますね。海外の投資が増えれば海外の資本が増加しますから海外の産出量が増加すると考えます。
そうすると、国内産出量の増加と矛盾してしまいますね。
この時点で「海外への投資に向かえば」とある、ア~ウは不適であると分かります。

貯蓄は投資につながり、その投資によって資本が増えます。ですから貯蓄は資本を増やすわけですね。

以上により、正解は、エ であることが分かる。

 

ここまでで2015年度版の過去問マスターの全問近くを終えることが出来た。

こうやって活字にすると理解が深まるような気もするし、
第三者に理解してもらえるような言い方が出来ないと自分の理解度が測れない。
だからできるだけ脳みそを振り絞って分かりやすく説明してきたつもりです。

著者は経済学の専門家ではないですから多少の無理解はご容赦いただきたいです。
診断士試験の経済学を学習している方々なら、こういったブログでの記事を鵜呑みにせずに自分で考えるための一つのヒントとして捉えていただけるだろうし、
少なくとも著者は分からない、よく理解出来ない部分についてはいろいろ調べてみた。調べた結果、納得できたところもあるし、むしろ逆にこれって間違えてるじゃんと誤りに気づいたりすることができました。

あくまでも著者の理解だし、世間一般で言うところの経済学の専門家の見識とは違います。
フツーのサラリーマンが難関試験を目指したとき、どうあるべきか、どう学習していくべきかを正直に綴ってみることで自分を客観視できるかっていうところが肝心なところだと思っています。

 

いずれにしても目的は試験に合格することであり、診断士になること。

その後の展望はまずは合格してから考えるべき。