運営管理【平成21年度 第5問】
【平成21年度 第5問】
新QCの七つ道具に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア PDPC法は、事前に考えられるさまざまな結果を予測し、プロセスの振興をでき
るだけ望ましい方向に導く手法である。
イ 系統図法は、事実、意見、発想を言語データでとらえ、それらの相互の親和性に
よって図を作成し、問題の所在、形態を明らかにする手法である。
ウ マトリックス図法は、行に属する要素と、列に属する要素の二元的関係の中から
問題解決の着想を得たりする手法である。
エ 連関図法は、原因-結果、目的-手段などが絡み合った問題について、その関
係を論理的につないでいくことによって問題を解明する手法である。
新QCの七つ道具は、QCの七つ道具に比べると言語的データを用いることで知られている。どちらかというと、新QCのほうは因果関係を整理する設計的アプローチですし、QCの七つ道具は、不良の原因を追求し、その原因を除去する解析アプローチですね。
①親和図法 ②連関図法 ③系統図法 ④アローダイヤグラム
⑤PDPC法 ⑥マトリックス図法 ⑦マトリックスデータ解析法 の7つを指します。
選択肢を検討しましょう。
ア:PDPC法は、プロセス・デシジョン・プログラム・チャート(過程計画決定図)といいますが、不測の事態が生じた場合の対応策を予め検討するものです。これって、コンティジェンシー理論に似てるね(笑)
イ:親和性とは意味合いが近いという理解でいるが、これって系統図法ではなくて親和図法ではないでしょうか?
ウ:マトリックス図法は多元的に着想を得たい場合に利用します。
エ:連関図法は因果関係を明確にするところにポイントがあります。
以上により、正解は、イ である。