自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

運営管理【平成24年度 第8問】

【平成24年度 第8問】
 物の流れの分析手法に関する記述として、最も不適切なものはどれか

ア P-Qチャートは、横軸に製品種類Pをとり、縦軸に生産量Qをとって、生産量Q
  の大きい順に並べて作成される。
イ 運搬活性示数は、対象品の移動のしやすさを示す数で、バラ置きの対象品を移
  動する場合、①まとめる、②起こす、③移動する、という3つの手間が必要となる。
ウ 流れ線図(フローダイヤグラム)では、物や人の流れ、逆行した流れ、隘路、無用
  な移動、配置の不具合が視覚的に把握できる。
エ 流入流出図表(フロムツゥチャート)は、多品種少量の品物を生産している職場
  の、機械設備および作業場所の配置計画をするときに用いられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は簡単に出せます。イです。手間は4つです。
ここでは工程分析が問われていますので今一度確認してみましょう。

工程分析手法は6つ押さえておきます。
①単純工程分析(プロセスチャート)
②製品工程分析
③作業者工程分析
④流れ線図(フローダイヤグラム
⑤多品種工程分析(加工経路分析)
⑥流出流入図表(フロムトゥチャート)  の6つです。

①単純工程分析は少種多量生産に向いた分析手法であり、加工と検査だけで表現するものです。
②製品工程分析は生産される物を対象に分析します。「加工」が多いほど生産性がよいと判断します。
③の作業者工程分析は作業者を対象に分析します。作業手順や動作の改善目的ですね。

④流れ線図(フローダイヤグラム)は人や物の無駄な動きを把握するために使用します。
⑤多品種工程分析(加工経路分析)は工程が類似した製品や部品をグループ化するために使用します。
⑥の流出流入図表(フロムツゥチャート)は多種少量生産、受注個別生産向きの分析手法で機械設備や作業場所の配置計画を決めるのに使用します。

運営管理において、このIEの部分は出題の一つのヤマですね。しっかりと整理しておきたいです。

ア:P-Qチャートにおいて、生産量の多いグループは製品別レイアウト、下位グループは機能別レイアウト、中間はGT手法を用いて共通ライン化を測るのが一般的です。
イ:①まとめる ②起こす ③持ち上げる ④移動する の4つが正しいです。
ウ:流れ線図は、設備や建屋の配置図に工程図記号を記入したものです。物や人の流れ、動きなどが視覚的に把握できるため、無駄取りに用いることができます。

エ:フロムツゥチャートは、機械設備および作業場所における製品の流れについて、どこからどこへを表形式で表した図表のことです。機械設備や作業場所のレイアウトを検討するのに用いられます。

以上により、正解は、イ である。