運営管理【平成23年度 第18問】
【平成23年度 第18問】
生産保全の観点から見た保全活動の実施に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア 偶発故障期にある設備の保全体制として、定期保全を実施する。
イ 初期故障期にある設備の保全体制として、改良保全を実施する。
ウ 新設備の初期故障期における故障発生を抑制するために、保全予防を実施
する。
エ 磨耗故障期にある設備の保全体制として、予知保全を実施する。
これってバスタブ曲線に関する問題らしい。
設備の使用開始直後は設備設計・生産時の不具合に起因する初期故障が高い確率で発生する初期故障期。
やがて、安定稼動し、偶発的な故障の発生のみとなる偶発故障期を迎えます。
その後設備の寿命に近づくにつれて、部品などの劣化の振興とともに再び故障率が上昇していく磨耗故障期を迎えるようになります。
ア:偶発故障期は安定稼動しているときですね。ですから、安定稼動しているときには定期保全よりも事後保全が合理的です。
イ:初期故障期には、故障が続かないように改善を加えて故障を減らそうとしますから改良保全は正しい。
ウ:予防保全ではなく、保全予防ですね。
予防保全は故障が起きないように現場系でなんやかんややるのが予防保全。保全予防はもっと大きな活動で事前に予知・予測し、これらを排除するための方針を踏まえた諸活動みたいなイメージ。
エ:磨耗故障期は設備の劣化が進んだ状況だから、これまでの経験をいかしての予知保全が中心になると考えられる。
以上により、正解は、ア ですね。