自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

いま、なぜか、平成24年度事例Ⅳがおもしろい

表題の通り、24年度の事例Ⅳが楽しい。

温泉地にたつD旅館のお話。

f:id:sk6960:20160913145654j:plain

いやいや、販売費・一般管理費比率が高いなぁと思ったけど・・・(笑) こりゃ赤字になるわなって感じ。

この事例Ⅳ、固定費と変動費の内訳が出ているからてっきり直接原価計算的な発想でも使うのかなと思ったけれどほとんど使わない。24年度はCVP分析が主だったようにも思う。感度分析の要素が多かったからね。

全体として、さすが、良く考えられているなぁと思った。

 

第1問は改修工事をするとかしないとかで損益計算書を作る問題。設問1と設問2に分かれている。計算そのものはカンタンなものばかりなんだけれどステップ数が多いから少しでも計算ミスをすると全滅という類の問題が設問1だ。

設問2はこの損益計算書を受けて収益性が上がったかどうかを表す財務指標を探させる問題。つまり、改修工事に資本を投下、投資したら収益性が上がったのか? 上がったら何を根拠に上がったと言えるんだ? を訊いている。

投下資本に対するリターンだから、『総資本経常利益率』。借入し改修工事を行うから支払利息も関係するから「経常利益率」を選ぼう。

改修工事によって売上高が増加し、収益性が上がったとするなら営業利益が上がったかどうか調べる必要がある。だから『売上高営業利益率』。わざわざ費用の内訳まで示し、売上原価のほかに変動販管費まで表を載せているところから、売上総利益ではなく営業利益を使いたい。

最後の指標は『有形固定資産回転率』だ。これは収益性というよりも効率性なのかと思ったけれど、設備投資がポイントの問題だからどうしても使いたかったな(笑)

 

 

***

診断士試験を目指したときに、キモになる科目は財務会計だと思った。すでに何回もお知らせしていることだ。

27年度の一次試験、史上最高に易しかった財務会計で科目合格すら取れなかった自分は根本的に財務会計への向き合い方を変えることにした。

「試験に合格するための勉強をするのは止そう。財務会計を理解するための勉強をしよう。遠回りだがそれが近道だ」と思いなおし、具体的には日商簿記3級レベルの学習から学びなおした。

簿記は2級レベルまで習得することが出来た。結果、28年度一次試験の財務会計ではかなり貯金することが出来た。情報・法務の難化をカバーできるくらいの貯金が出来た。

 

二次試験に相対する前に、イケカコをやろうと決意した。

難易度が高くて悪評名高い(?)イケカコだったが、やってみると確かに難しいように思えたが不思議と全く手に負えないレベルではないことが分かった。初見でも40~50%くらいは解けたのではないか。もっとも主観的な自己評価であって説得力はないけれど、感覚的にそんな気がした。おそらくは簿記のおかげなのだろう。

 

一次試験通過が自己採点により判明した8月2週目から事例Ⅰ~Ⅲ、およびイケカコをやりだした。事例Ⅰ~Ⅲをこなしていると、事例Ⅳをやっていないことに焦りを感じ始めた。

 

焦るな。事例Ⅳは数字で答えが出るから納得感があるだけ勉強も捗るから

 

と自分に言い聞かせたことを覚えている。

 

 

ひとしきり、事例Ⅰ~Ⅲのレベル感を把握した後で事例Ⅳに着手した。

 

    「おもろいじゃないか」

 

これが感想だ。

確かに難問もあるし、ヘタすれば足きりの危機もあるだろう。そこは財務会計をパワーアップさせるためのトレーニングだし、実務に近い形で出題されているとしたら実務感覚を体得するチャンスじゃないか。

 

 

こうしておもしろがってやっているもんだから、

なかなか事例Ⅳが進まないので

困っている、わけ。