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自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

平成25年度事例4

診断士/二次試験 診断士/事例Ⅳ

昨日解いた25年度の事例4。自分の中ではかなり難易度が高い感じがしていたのだが初見で自己採点67点が取れたものの、なんとなく納得がいかなかったのでじっくりと解いてみた。本エントリはその備忘録だ。

 

第1問

・植物工場設立に必要な資金は150百万円。うち100百万円を出資する。

・出資する100百万円のうち、

 70百万円は余剰資金から。残る30百万円は長期借入金を利用する。

 ①余剰資金から70百万円 → B/Sの「現金及び預金」から拠出

 ②長期借入金の30百万円 → B/Sの「長期借入金」が増える

・100百万円出資して工場を設立するんだから借方の「建物・構築物」が増える

ゆえに、出資後のB/Sの借方は資産合計985、負債は30増加し460。貸借一致の原則より負債・純資産合計も当然に985。

これらを踏まえて指標を選択する。

出資により、現金・預金が減少したのだから「当座比率」。

負債が増加した訳だから「負債比率」。

固定資産が増加したから「固定比率」あたりが候補だろう。

よって、

 (a)    (b)     (c)     

当座比率 230.00%  195.00%

負債比率 81.90%   87.62%

固定比率 73.33%   92.38%

(d) 

出資に伴い、借入の増加、固定資産の増加、現預金の減少が生じるため短期・長期・資本構成の安全性の財務比率が悪化するが、値は適正範囲内にあるため影響は軽微である。

 

第2問(設問1)

・栽培施設の投資。100百万円。耐用年数5年、残存価額ゼロで減価償却

①定額法

 100百万円÷5年=20百万円。ゆえに1期目から5期目まで順に20 20 20 20 20 となる。

②200%定率法

 これは簿記2級を学習していれば難はない。しかも、23年あたりに法改正があった関係で出題されたのではないか?

 耐用年数5年だから、償却率=1÷5=0.2 200%だから0.2×200%=40%。ゆえに、

1期目:100百万円×40%=40百万円  残り60百万円

 

 

2期目:60百万円×40%=24百万円  残り36百万円

 

3期目:36百万円×40%=14.4百万円  残り21.6百万円

 

4期目、5期目は均等償却するとあるから、

4期目:21.6÷2=10.8百万円

5期目:21.6÷2=10.8百万円

よって、順に、40 24 14.4 10.8 10.8 となる。

 

事例4って、設問文で与えられる情報をどんだけ整理して正しく読み取るかが勝負なんだよね。計算とか単純だし、テーマも明確なんだけれど国語力というか読解力がポイントのような気がするんだな、最近は。

 

次は①②の場合の営業キャッシュフローを求める。与件には売上と費用の情報が書かれている。以下、整理するとこんな感じ。

     1期目 2期目 3期目 4期目 5期目

a売上高  50  80  90  90  90 

b変動費  15  24  27  27  27

c固定費  18  18  18  18  18

ここで、開業資金として50百万円借り入れているので支払利息を計算する。

d支払利   2  1.6     1.2     0.8    0.4

a-b-c-d          15        36.4        43.8        44.2       44.6

ここまで整理したら

①定額法の場合。毎期20ずつの減価償却費だから、

    1期目 2期目 3期目 4期目 5期目 合 計

DEP   20  20  20  20  20 100

ゆえに営業利益は

     1期目 2期目 3期目 4期目 5期目

営業利益       -5          16.4        23.8       24.2       24.6

実効税率=40%より、

      1期目 2期目 3期目 4期目 5期目   合計

税引後利益    -5          9.84       14.28     14.52     14.76  48.4

したがって、営業キャッシュフロー=税引後利益+減価償却費 だから

営業キャッシュフロー=48.4+100=148.4

②200%定率法の場合。毎期の減価償却費は異なるので注意。

1期目から順に、40  24  14.4  10.8  10.8

営業利益は、-25  12.4  29.4  33.4  33.8

税引後利益は、-25  7.44  17.64  20.04  20.28 合計40.4

したがって、営業キャッシュフロー=40.4+100=140.4

この設問1は営業利益が赤字になった場合、法人税がかからないというところがポイントのようだ。

 

(設問2)営業キャッシュフローが一致しなかった理由の記述。

定率法は、損失が発生した第1期の減価償却費が大きく、節税効果が小さくなったため。

 

(設問3)

この問題、(a)(b)(c)とあって、特に(b)は営業CFと財務CF、投資CFをミックスした問題で、初見の時には時間もなかったので解くことを諦めた問題だ。ちなみに(a)(c)はカンタンだ。

(a)現金有高が多くなるのは金融機関からの借入、私募債のどっち?という問題。

借 入 1期目 2期目 3期目 4期目 5期目 合 計

返済額  10  10  10  10  10  50

支払利   2   1.6    1.2     0.8    0.4   6

 

私募債 1期目 2期目 3期目 4期目 5期目 合 計

返済額   0   0   0   0  50  50

利払い   2   2   2   2   2  10

 

これを見ただけでも金融機関からの借入のほうが支払が少なくて済むことが分かる。ゆえに (a)金融機関からの借り入れ

 

次は(b)現金有高の金額を記す。金融機関からの借り入れの場合の営業CFは148.4と分かっている。だから財務CFと投資CFが分かればオーケーだ。

まずは財務CF。一応解説を見たら分かった(感じがしている)のだが、本番で出された迷わずスルーすると思う。自ら調達する分は50百万円で、1期以前に調達し、設問の条件より返済完了後に再度同額を借り入れるとある。だから、CIF=50+50=100 だが、50は返済するので差し引き50。またD社からの出資が100百万円だから合計のCIFは150だと分かる。

実にこのへんは実務チックだから専門家でない受験生にはツラい

次に投資CFはこうだ。1期以前に100百万円、設問の条件より償却が終わったら再度100百万円を投資するとあるので合計で200百万円のCOF。このへんも実務のレベルに近いから厳しい

よって、現金有高=営業CF+財務CF+投資CF=148.4+150-200=98.4(百万円)

 

(c)その理由。その理由ってのは現金有高が金融機関からの借り入れの方がたくさん残るという理由。

借入金が毎期返済されることで、支払利息の返済額も減少するから。

 

第3問

最近では悪評高い問題がこれだ。これはイケカコをやったことがある人なら答えられただろう。だからイケカコ必要論が誕生したんだろうね。それ以前から必要だって話だったのだろうか?

①納品後に不適合品が発見され、回収・修繕するコスト②検査で不適合品が発見され修繕するコスト③品質管理体制を構築するためのコスト④計画段階で生産計画を修正するコスト。

 

 

第2問を解くだけで相当の時間を消費することになった。本番はおそらく体力の消耗も激しいし、第1問の経営分析の後は最後の論述問題を書きなぐって、損益分岐点分析かCFの問題の解ける部分をやり、NPVあたりは捨てるんだろうなと。

 

40〜50取れればいい。100点はいらないんだから。