自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

二次試験振り返り(事例3)

今年の事例3は電子部品メーカーが取り上げられていました。

周囲と連携しながら新技術を蓄え、勝負に出る、みたいな話。

結果的には想定の範囲の出題傾向で全5問で560字でした。

 

第1問はSWOT分析

第2問は4Mレイヤー。

第3問はマネジメントレイヤー。

第4問は情報問題。オペレーションレイヤー。

第5問は戦略系で、今後の成長戦略。戦略レイヤー。

 

 

***

 

過去問は過去5年分を1回転。レイヤーの確認だけ。

留意したのは、「C社社長の思いに対し、機会に乗じて、C社の強みをぶつけて差別化を図る」という解答の方向性をブレさせないように心がけたことです。

また、解答フレームについては、「(外部環境が)〜だから、(内部環境が)〜という理由で、(内部の改善)することで、(効果)〜なった」という部分まで書いていこうとしたことです。

 

『企業診断』の付録の演習問題は意外と役に立ったと思っています。事例3はひねりようがないので、ある意味では王道の出題がなされます。今年は久しぶりに情報問題が出て、付録の問題にもかなり収録がありました。それがよかったのかもしれません。

 

ちなみに今年は第2問と第3問の切り分けがポイントだったのかもしれません。製造業にイメージのない方は難しく思えるのでしょうね。

4Mとは、人・機械・資材・方法の英語の頭文字をとったもの。生産性の改善を図るための切り口として、この4Mを使うのです。生産性改善が目的ですから、どうしても作業レベルのレイヤーになる。人(Man)の動きに改善点はないか、機械(Machine) の配置や機械の故障等不具合はないか、資材(Material)の納入タイミングや在庫状態に問題はないか、方法(Method)ややり方に問題はないか、を検討するのですね。

だから第2問は与件文中の実作業レベルの記述を根拠に回答していけばよいわけです。

 

第3問は生産計画上の問題点を問うていますからマネジメントレイヤーです。マネジメントレイヤーはQCDの改善がテーマです。だから先ほどの4Mよりは一段上のイメージを持つのがいいでしょうね。

 

 

自分はたまたま製造メーカーの出身だということもあり、事例3に一日の長があるだけ、と思いながら対策を行いました。

 

今年は最終問題の第5問の成果で合否が決まるだろうとも言われています。合否じゃなくて、A評価とB評価の差、かもしれません。

第5問は、C社の強みを生かして、周囲の企業と連携して、技術を磨き、新市場に打って出て、さらなる差別化を図るって書けばいいんですね。