2017年合格を目指す方へ(その2)
(前回のあらすじ)
診断士試験は、試験の難易度もさることながら、勉強時間の確保だったりモチベーション管理だったり学習方法の確立が大切である。
続きです。
著者は2015年度の一次試験で敗退した。一般的に良く言われる、
「試験に出るところを、効率的に、過去問中心に」
学習した結果、③企業経営理論 ④運営管理 ⑦中小経営政策 の3科目の科目合格にとどまり、総得点で60%以上取ることができなかったのだ。
そもそも著者は体系的に学習しないと理解できないタイプのアナログ人間で、点を線に、線を面にするためには体系的な学習が必要不可欠だった。
だから、試験に出ることを効率的に学習して効率的に合格を勝ち取るといった器用なことができなかったので2016年度試験を目指すにあたり、学習方法を切り替えた。具体的には、
①経済学→根本的に理解することから始めよう
②財務会計→簿記学習をやってみよう
⑤経営法務→テキストの内容は全部覚えよう
ということに注力したのだ。
①経済学については『石川の経済』のテキストと動画を用いてスキマ時間などを利用して何度も繰り返して観た。それだけだった。過去問も2年目はほとんど解いていないし、例の、スピード問題集も1回も解いていない。ほんと、石川の経済だけ。
②財務会計は簿記学習の効果が大きかったと思える。自分的には効果的であった。アカウンティングが安定したおかげでファイナンスも点数が安定していった。もっとも、もともとファイナンスは安定して点数が取れていたからあとは制度会計と管理会計が勝負なんだろうなと思っていた。
⑤法務はあまり進歩はなかった。
結果として、
①経済学は、2015年度試験:52点 → 2016年度試験:84点
②財務会計は、同:56点 → 同:76点
だった。これら2科目の貯金のおかげでその他の科目をカバーすることができた。経済学は難易度(平均点)は2015年並だったし、財務は難易度が上がったにも関わらず点数が上昇したのだから、学習時間を費やしたという意味での投資に対するリターンは期待以上であったと言える。
言いたいことは、自分に合った学習方法を確立することが大切であり、必ずしも受験予備校や受験生応援団体が言うことがすべて正しいとは限らないということだ。
※経営法務は2015年度試験よりも点数が落ちたし、情報も点数が悪かった。ほぼほぼ平均点に近いような点数であった。平均点は診断士協会のHPを参照して下さい。
このように難易度は科目間で大きく異なるし、ここ最近の、
財務・会計 → 易化傾向
経営法務 → 長文傾向
経営情報システム → 難化傾向
といった傾向性から、取れる科目で稼ぎつつ、苦手科目は足切り回避に全力を尽くす戦略を採用したのが奏功した、だけなのだ。
※運営管理は今後難化するだろうとの予測があるが、そんな未来のことは分からない。科目単品の勝負に持ち込むのではなく7科目を総合的に考えたほうが一次突破できるに違いない。もちろん著者の意見。
(続く)