自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【平成25年度 第5問】

【平成25年度 第5問】
労働のみを用いて生産を行っている企業を考える。この企業が生産物単位を生産するのに必要な労働量は一定であり、生産物価格と名目賃金率に基づいて利潤が最大になるように生産量を決定する。他方、労働者は、実質賃金率の水準に応じて、労働供給量を決定する。縦軸に物価水準を、横軸に生産量をとり、これら企業と労働者の行動から導き出された総供給曲線を描くとき、その形状として、最も適切なものはどれか。

 

ア 垂直   イ 水平   ウ 右上がり   エ 右下がり

 

 

 

 

さて、どうしましょ??
総供給曲線ですからAS曲線ですね。このAS曲線はケインズ派と古典派で形状が異なりました。ケインズ派は賃金フロアモデルで右上がりの曲線、他方、古典派は垂直な曲線でした。つまり正解は、アまたはウということになりそうです。
ところで、問題文中に「労働者は、実質賃金率の水準に応じて、労働供給量を決定する」とありますね。実質賃金率によって労働供給量が異なるのは古典派の考え方です。ケインズ派名目賃金は硬直的だと考えます。だから実質賃金率の水準が見合わなければ非自発的失業が生じることになります。
つまり問題文によれば古典派の考え方ということになりますので正解は、ア になります。
なお、古典派の考えでは常に完全雇用が成り立つのでそのときのGDP完全雇用GDPであります。

ちなみにT○Cの解説によるとなんだかグダグダいろいろ書かれていました。