自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

運営管理【平成17年度 第2問】

【平成17年度 第2問】
 1種類の製品を対象にしたラインバランシングに関する次の記述のうち、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a 最低限必要な作業ステーション数は、サイクルタイムが一定ならば、製品1個あ
 たりの作業時間の総和が増えるほど多くなる。
b バランスロスの値は、同一の製品の下では、作業ステーション数が増えると大き
 くなる傾向がある。
c サイクルタイムおよび作業ステーション数が一定の下では、各作業ステーション
 への作業の負荷を均等に近づけるほど編成効率の値が高くなる。
d サイクルタイムは、生産ラインの前半と後半で同一である必要はない。


〔解答群〕
ア a と b   イ a と c   ウ a と d   エ b と c   オ c と d

 

 

 

 

 

 

 

仮に、A→B→Cという工程があったとしましょう。各工程のサイクルタイムは10分だとします。ABCの3つの工程ですから、各工程のサイクルタイムが10分だということは全体で30分かかるということになります。

サイクルタイムが一定だと、その工程で10分間しか作業できる時間はないですからその工程での作業時間が長くなると次工程に手待ち時間が発生しますね。手待ち時間は付加価値を生まないですから手待ち時間があってはいけないのです。そうすると手待ち時間が発生しないようにステーション数を細かくします。10分以上かかるステーションがあると手待ちが発生するから、ステーションを分割して10分未満で終わるようにすればよい、と考えるのです。
ただし、ステーションを増やすとそれだけロスの発生要因にもなりやすいです。なぜって運搬も価値を生まないですからね、工程間の運搬に時間がかかればそれだけロスが出ることにつながります。

なお、サイクルタイムは同一ラインでは一定であるべきだし、各ステーションにおける作業負荷と編成効率の間にはなんら相関はありません。

ですから正解は、ア ということになります。