運営管理【平成25年度 第14問】
【平成25年度 第14問】
生産統制における現品管理の目的として、最も不適切なものはどれか。
ア 運搬や保管の容易化
イ 運搬ロットの最小化
ウ 過剰仕掛品の防止
エ 品質の維持
本問は意外と難しく思えます。
そもそも生産統制は、日程・モノ・工数を管理対象とし、QCDを管理項目として活動されるものです。日程の管理は進捗管理だし、モノの管理は現品管理、工数の管理は余力管理です。そもそもの目的はQCDの維持・向上がありますね。
そういう観点で問題を紐解いていくと分かりやすいかもしれません。
選択肢を吟味します。
ア:運搬や保管の容易化は現品管理を行ううえで重要なことですね。
イ:運搬ロットを最小化するということは運搬するためのひとかたまりの量を小さくするということです。作業者にとっては作業しやすいサイズになるかもしれませんが、その分運搬回数が増加してしまいますね。
ウ:現品を把握することで在庫品や停滞品を把握することができます。ですからリアルに数量を把握することができますから過剰品の防止につながると考えられます。
エ:実際に現品の管理を行うことで目で見る管理ができるようになります。つまり現品その物を目で見ることになりますから、現品の汚れや損傷も確認することができます。
ぱっと見て正解をエと選んでしまいそうになります。
そもそもがQCDが根底としてありますから、エは正しい記述だといえそうですね。
ゆえに、正解は、イ である。