20年度事例Ⅱは「異なる2つの視点」がキーなんだよ
当ブログ著者、正直あまり事例Ⅱが得意ではない。苦手でもないんだけれど、事例Ⅱには「得意じゃない意識」がある。
じゃ、事例ⅠやⅢは得意なのかと問われれば否と言うだろう。要するに出たトコ勝負感がするから得意とか苦手とか安定した点数が期待できるとかそういう感覚を持つことができないということだ。
26年度の事例Ⅱは全然ダメ。
でも、20年度の事例Ⅱはイケそう。
こんな具合だ。26年度のようにデシル分析した表なんかつけて分析させるといった傾向が見られるからヤバイ感じもする。
これが俗に言う“スランプ”か?
スランプって一流の人がなるものであり、たかだか勉強を始めて1ヶ月ちょいの受験生が使う言葉でもないやな。
これは20年度事例Ⅱだ。
意外と字数が少ないほうが点数がとりにくい気がする。それに「2つ答えよ」ということは異なる切り口で2つ書けるということだし。同じ視点で2つ書いてしまうと点数にならないのではないか、とビビッてしまう。
第1問は「顧客に支持された理由」を答える。つまりは「B社の強み」を与件文から組み立てればよいということは誰でもわかる。設問は「2つ」と制約を与えているから、異なる2つの視点で書かないといけない。
じゃ、異なる2つの視点ってなんだ?
診断士に求められるスキルのひとつに“多面的に分析する”ことが挙げられる。この異なる2つの視点は“多面的に書け”ということを示唆しているのかもしれない。
でも、異なる2つの視点って??
実は過去問に相対しているとき、つまり過去問を解いているときには気がつかなかったことで、写経を始めてから気がつくようになった。異なる2つの視点で記述する必要があるってこと。目から鱗だった。
今にして考えれば当たり前のことなんだけれど、こればかりは自分で理解しないと身につかないからね。
第1問の場合の「異なる2つの視点」は、抽象と具体だ。与件から拾って記述できれば良い。
第2問も「2つ」だから同じように考えた。
第2問は来客数が減少した理由を記述する。おそらくは与件から弱みや脅威を探すのだろう。そうすると、異なる2つの視点で考えると、外部環境と内部環境とか外部要因と内部要因、つまり、内と外が思い浮かぶ。これが、2つの軸。
第3問はマーケティング戦略上の問題点を2つだ。
これも異なる2つの視点で考えたい。そうすれば多面的になるもんね。
対応するパラグラフは経営者になる4代目の若女将について書かれたところだ。しかも戦略の話だし、今後のこと。若女将が今後やろうとしていることは、
「和洋折衷への転換」→コンセプトの転換(抽象的)→強みを失う
「建物の建て替えと客室(洋室)の追加」→具体的に何をする?の部分→同質化
だ。これを軸に書きたいね。
このように考えられるようになったのは写経を始めてから。出題者の意図を類推するのも楽しい。
いつかも言ったが、二次試験は
出題者の意図を当てに行くゲーム
なのだ。