自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第26話 経済学・経済政策④ スピ問着手

経済学というものを学ぶのは大学生のとき以来だ。しかも大学一年生の教養科目以来だからかれこれ20年以上も前のことになる。比較的経済学は好きな科目だったので喜んで講義に出席したものだった。確か、水曜日の第4時限目だったような気がする。
経済学はある意味理屈倒れのような学問のような気もしていたが、改めてじっくりと学び返してみると経済全体の政策の意味が理解できるようになる。仕事柄日経新聞は必ず目を通すようにしているのだが、日経新聞に書かれた内容を理解することが容易になったし、そこに書かれている内容の行間まで類推できるようになた。そういう意味で経済学を学ぶことは意味があるともいえる。

診断士試験に臨むにあたり、著者は某資格試験予備校のテキストを用いた。この試験を独学で目指しているのだが、さすがにテキストは市販品に頼ることになる。採用したのはスピードテキストと呼ばれるテキストだが、これが実に不親切極まりないテキストだ。あれだけで理解できるとしたらよっぽと優秀な人に違いない(笑) 少なくとも著者には理解できない部分が少なからずあった。

さすがに市販品だから、試験に出たところを中心にテキストを構成しているのは分かる。でもなぁ・・・。羅列的に書きすぎなんだよねぇ・・・。
著者は体系的に、しかも“つながり”を意識しながら学ぶタイプなのでポイントだけに絞り込んだテキストを好まない。ただの向き不向き、好き嫌いの問題だ。

さて、スピテキの通読を完了させた著者はスピード問題集(以下、スピ問)に着手することにした。スピ問はスピテキに即して作られた問題集であり、某資格試験予備校で行われる答練で出題されたことのある問題を中心に編集したものだという。このスピ問に限って言えば、この問題集は非常にデキがよいように思える。まずスピ問レベルを完璧に仕上げることで本試験の問題を解くための知識を定着させることが出来るのだから。

そう思ってみたものの、スピテキ自身が羅列的な構成だから、スピ問着手前は解ける自信はまったくなかった。
こいつは、財務会計と同じように攻めていくか」と思ったくらいだ。
事実、スピ問に着手するが、1回目の正答率は6割程度だったとメモに書いてあった。
やれやれだ、と思った。

それでも時間待ってくれない。

経済学のスピ問に着手していた頃、つまり平成26年の秋は同時並行で財務会計と企業経営理論をこなしていたから逡巡することなど出来なかった。「間違えることが怖いのか?」と自問する。そう、間違えることに恐れをなしていたのだ。

それでも著者はスピ問を始める。着手は9月末。年末までに通算4回転させた、と記録にある。4回も、なのか、4回しか、なのか他人と比べようがないから分からなかった

さっそく解いてみた。

費用曲線。問題は、収入曲線と総費用曲線についてだが・・・。

 ア  a点は限界費用と価格が等しくなる点であり、・・・
 イ  b点は平均可変費用限界費用と等しくなる点であり、・・・
 ウ  c点は平均費用が最小になる点であり、・・・
 エ  d点は限界費用と価格が等しくなる点であり、・・・

実はのっけからミスった。理由はハッキリしていた。まずは用語等をしっかりと覚えていないこと。次に覚えていてもそれが何を意味しているのかが理解できていなかった。

著者はため息をついた。そして思った。予想通り苦戦するかもしれないな、と。