自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第79話 運営管理27 ロジスティックス?

本エントリで物流関連は終わります。終わる予定です。まぁ意外と輸配送のこともあまり関わりのない人には分かりづらいところかもしれませんね。

今回は一括物流から始める。

一括物流
 モノと情報を一元管理することで実現する高品位物流。これまでばらばらに管理されていた各卸物流を、一括物流センターと小売専用の情報システムで運営する共同物流システム。なんか分かりにくいなぁ・・・。
 輸配送から納品までの効率を最大化する仕組みっていうことなんだろうけれどねぇ。

 一括物流は、配送部分だけではなく、ロジスティクス全体に及ぶシステムである。納品前に届くASN、SCMラベル、EDIなどの情報技術を物流システムに盛り込むもので、納品体制にしても「ノー検品」「カテゴリー納品」「定時定配」など店舗の作業量が低減するような納品形態を実現する。その中核に担うのが一括物流センターであり、在庫の有無によって次の2つのタイプに分けられる。
在庫型(DC型:ディストリビューションセンター)
 在庫を抱えるセンター
通過型(TC型:トランスファーセンター)
 在庫を持たずに店別仕分けや流通加工を行うセンター
 ※クロスドッキングは通過型で多く導入されている
これらを細かく見ていこう。

在庫型(DC型)センター
 自社の物流センターに、他の卸売業の在庫を共同保管させる。TC型に比べてリードタイムは短い。メーカー→DC→店舗。 カテゴリー納品は対応しやすい
通過型(TC型)センター
 物流センターに、他の卸売業の商品を納品させる。TC型はさらにベンダー仕分け型とセンター仕分け型に分かれる
ベンダー仕分け型:ベンダーが店別にピッキング作業を済ませセンターに納品。センターでは個数をチェックし、商品を束ねて一括配送するだけ
センター仕分け型:センターで店別ピッキング・検品を行う。ベンダーは受注オーダーの総数をセンターに持ち込むだけ
 DC型に比べて、ベンダーが間にあるので長くなる。メーカー→ベンダー→TC→店舗。 DC型に比べると対応しにくい。TC型でカテゴリー納品を行うにはセンター仕分け型とし、センターで種まき方式により店別仕分け

ここから先は用語の説明がほとんどだ。
共同輸配送
 個別の企業が独自に行っていた輸配送を、1つの輸送機関にまとめて混載(積み合わせ)して輸配送すること
実はこの共同輸配送はあまり成功していない。

巡回集荷(ミルクラン方式)>
 一つの車両で、複数の納入業者のところを回って配送貨物を集荷する方式
納入量がトラック一台に満たないような少量の場合や納入業者が一定の地域に密集している場合などに用いられ、物量の少ない貨物をまとめることで、積載効率を上げることができる。

ユニットロード
 輸送貨物をバラバラではなく、ある単位(ユニット)にまとめること
輸送貨物をユニットに、まとめることで、輸送、保管、荷役を行う仕組み。荷扱いの大きさを標準化すれば荷役効率や配送効率がアップすることが期待される。

一貫パレチゼーション
 荷物を出発地から到着地まで、同一のパレットに載せたまま輸送・保管すること

ディカップリングポイント
 受注情報が投入されるポイント

リバースロジスティクス
 容器包装の回収や再利用、廃棄物の発生抑制や処理に関するロジスティクスマネジメントの技術ならびに活動

グリーンロジスティクス
 地球環境に優しいロジスティクスのこと

モーダルシフト
 幹線貨物輸送をトラックから大量輸送機関である鉄道または海運に転換し、トラックとの複合一貫輸送を推進すること

ブルウィップ効果
 販売現場でのわずかな需要量の変動が、長期の需要予測をしなければならないサプライチェーンの上流では、予測のブレが過剰に認識され、必要以上に需要予測が増幅され結果的には過剰在庫を生むという現象

ハブ・アンド・スポーク・システム
 中心のハブに拠点を設けることで、効率的なネットワークを確立することが可能となるという考え方

3PL(サードパーティロジスティクス
 荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略の企画立案や物流システムの構築の提案を行い、かつ、それを包括的に受託し、実行すること。荷主でもなく、単なる輸送業者でもなく、第三者として、アウトソーシング化の流れの中で物流部門を代行し、高度の物流サービスを提供することとされている。

スピテキを執筆した、某資格試験予備校の出版部の面々も、物流関連の散文的な記述にはうんざりしたことだろう。過去に試験で出題された用語を無理やりねじ込んだイメージが払拭できないつくりになっているからね。まぁすべてを網羅することもできないし、物流関連に深入りする必要もないだろうからこんなところなのだろうね。
これで物流関連は終わった。
次回は製造業に係る情報システムの話題。

続く。