自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第113話 経営情報システム⑬ メールにもプロトコル

今回は電子メールについて概観します。加えてインターネットで利用される技術について触れることにします。ここまで終われば大きなテーマが終了します。いやはや、これもまた長いっすね。

1.電子メールの仕組み

 電子メールを用いて送受信できるデータは7ビットASCIIコードで表現可能な文字に限られていたが、MIMEと呼ばれる拡張機能を使えば、メールの本文に文字だけでなく画像や音声、プログラムなども送受信できる。また、MIMEの拡張仕様であるS/MIMEを使ってメッセージを暗号化することも出来る

 ●電子メール → MIMEで文字以外の画像や音声が送受信可
 ●S/MIME → 電子メールの暗号化

電子メールは、SMTPというプロトコルに従って送信される。受信POPというプロトコルに従ってメールをダウンロードする。

①メールサーバ
 送信側のサーバをSMTPサーバ、受信側をPOP3サーバと呼ぶことがある。

SMTP
 Simple Mail Transfer Protocol の略。クライアントがサーバにメールを送信する際に用いるプロトコルである。

 SMTP → 送信側のプロトコル

③POP3
 Post Office Protocol V 3 の略。サーバからメールを受信するためのプロトコル。クライアントは、POP3サーバのメールボックスからダウンロードし、クライアント側で処理を行う。

 ●POP → 受信側のプロトコル。メールボックスからダウンロードする必要あり

IMAP
 Internet Message Access Protocol の略。POP3同様に受信側のプロトコルである。POP3と異なり、クライアントはサーバ側にメールを置いたまま核処理が行える。モバイル環境で特に便利な方式。

 IMAP → 受信側プロトコル。メールボックスからダウンロードしない

S/MIME
 Secure Multipurpose Internet Mail Extensions の略。電子メールの暗号化と、電子署名を行う機能をもつ。公開鍵暗号方式を用いてメッセージを暗号化する。この方式で暗号化されたメールのやり取りをする場合には、受信側もS/MIMEに対応している必要がある

 S/MIME → 電子メールの暗号化。公開鍵方式。相手もS/MIME対応でやり取り可

なお、メールの種類で、Webメールというものがある。Webブラウザ上で電子メールの送受信が出来るようにしたシステム。Yahoo!メールとかGmailとかが該当する。なお、受信時にはIMAP4が用いられる。

 Webメール → IMAP4という受信側プロトコル

テキストには他にもメールの種類を挙げていたけれど、全部知っているものだったので軽く目を通すだけにしておいた。

2.インターネットで利用される技術

 まずはCGIから。
 CGIとは、Common Gateway Interface の略であり、Webサーバと外部アプリケーションとのインタフェース。外部プログラムを実行して、その結果をWebブラウザ(クライアント)に返す仕組みのことである。CGIは、アクセスカウンタや電子掲示板、チャットなどの機能を提供する。
 CGIプログラムは、Perlと呼ばれる記述言語が利用されている。Perlと呼ばれる言語で作成したCGIプログラムをWebサーバ上に保管しておき、クライアントの要求に応じてWebブラウザに返す仕組み。

 CGI → Perlで記述。アクセスカウンタや掲示板

 次にクッキー。クッキーは、Cookie と記述する。
Webサーバが発行したデータを、ブラウザを通じて訪問者のコンピュータに一時的にデータを書き込んでテキストファイルで保存する仕組み。クッキーは、ユーザ認証の簡略化やオンラインショッピングの買い物カゴの状態などを管理する。

 最後は、Ajaxだ。「アジャックス」とか「エイジャックス」とか読みます。
 Ajaxとは、asynchronous JavaScript + XML を略したもので、WebブラウザとWebサーバ間でXML形式のデータにて非同期の通信を行い、画面の一部を動的に再描写する仕組み画面上にマウスを置くとその説明が個別に表示されたり、幅広い用途で利用されている。

以上、ここまで終了しました。
次回はセキュリティ対策について概観しましょう。

続く。