自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【25年度 第3問】

【平成25年度 第3問】
いま、総需要 D は、GDPを Y とするとき、D=50+0.8Y で与えられるものとする。完全雇用GDPを300としたときの説明として最も適切なものはどれか。

ア 均衡GDPは250であり、10のインフレギャップが生じている。
イ 均衡GDPは250であり、10のデフレギャップが生じている。
ウ 均衡GDPは250であり、50のデフレギャップが生じている。
エ 均衡GDPは300であり、50のインフレギャップが生じている。

 

 

 

 

この程度の問題ならサクサク解いてしまおう、と思っているのだけれど、こういうときこそ慎重にやらねば。
まずはギャップの計算から始めよう。
完全雇用GDP=300より、与式に代入すれば、D=50+0.8×300 D=50+240 D=290 だ。
完全雇用GDP=300 に対して、総需要=290 だから、10のデフレギャップが発生している。完全雇用GDP>総需要のときは、デフレギャップっす。
次に、均衡GDPを求めよう。これって45度線と総需要線との交点を求めるやつだね。
総需要 D =GDP:Y だから、Y=50+0.8Y が成り立つ。これを Y について解くと、
Y=250 よって均衡GDP=250
したがって、正解は、イ である。

与式 D=50+0.8Y について、
与えられた完全雇用GDPを Y に代入して総需要を求め、
均衡GDPは、文字通り「均衡」だから、Y=与式 としてYについて解いた値。

完全雇用GDPはYだから、Dのところには代入しないこと。