経済学・経済政策【25年度 第2問】
【平成25年度 第2問】
内閣府が公表している「需給ギャップ」では、総需要と総供給に、それぞれどのような変数を用いているか。最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。
a 実際のGDP
b 非自発的失業者が全く存在しないことを想定して求めた、完全雇用GDP
c 完全雇用GDPに対応した国内総支出
d 存在する民間設備と労働力を使って生み出せる、潜在GDP
〔解答群〕
ア 総需要: a 総供給: b
イ 総需要: a 総供給: d
ウ 総需要: c 総供給: b
エ 総需要: c 総供給: d
パッとみた感じでは「こんなん知らんわ」となりそうだが、少し考えてみると分かってくる。
これって、「需給ギャップ」とあり、「総需要と総供給」とあるから、なんとなく45度線分析に関わる出題かなぁとめぼしが付くだろう。つまり、インフレギャップ、デフレギャップの問題の類か、と思えば類推が出来る。
45度線は、Ys=GDP であり、企業が供給するために生産する分だから、45度線は総供給を表すと分かる。また、45度線分析では、縦軸切片のある、傾きが45度未満の直線の式があった。コイツが総需要 Yd を表すわけだ。財の需要Yd =財の供給 Ys となる点でGDPが決定されるから、ここまでの類推で解答にたどり着ける。
したがって、正解は、イ である。