自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【平成26年度 第9問】

【平成26年度 第9問】
マネーストックあるいはマネタリーベースに含まれるものとして最も適切なものはどれか。

 

ア 日銀当座預金はマネーストックに含まれる。
イ 日銀当座預金はマネタリーベースに含まれる。
ウ 預金取扱機関の保有現金はマネーストックに含まれる。
エ 預金取扱機関への預金はマネタリーベースに含まれる。

 

 

 

 

 

いやいや、実にいやらしい問題ですな。
マネーストックというのはマネーサプライです。マネーサプライはMsと略すことが出来ますしマネーストックもMsと略することが出来ますね。だからほぼニアリだという認識です。
ちなみにMsは金融機関や中央政府が保有する預金などは対象外で、政府系金融機関や証券会社、保険会社が保有する預金も除く通貨量の残高です。
それに対してマネタリーベースはハイパワードマネーすなわち中央銀行が直接的に取り扱うことが出来る現金です。マネタリーベースですからベースになるマネーの供給元ということで中央銀行。だからハイパワードマネーとニアリだという理解です(もちろん、著者の場合は)。
で、選択肢の検討に入りましょう。
まずはアですが、マネーストックは市中(民間)で流通する通貨量ですから、“日銀”という記述はふさわしくないことが分かりますね。
イですが、マネタリーベースはハイパワードマネーですから“日銀”の記述は正解の候補です。
ウは、預金取扱機関の保有現金はMsから除外しています。だから不適。
エは預金取扱機関は、日銀とは違いますからマネタリーベースに相当しません。
ゆえに、正解は、イ である。