財務会計【平成17年度 第7問】
【平成17年度 第7問】
H製作所では標準原価計算制度を採用している。直接材料は工程の始点で全部投入する。次の資料に基づいて、直接材料差異を計算し、その金額として最も適切なものを下記の解答群から選べ。
直接材料費標準(製品1個あたり):4kg×@10千円=40千円
当月実際直接材料費:355kg×@11千円=3,905千円
当月生産量:月初仕掛品10個、月末仕掛品20個、完成品80個
〔解答群〕
ア -305千円(不利差異)
イ -95千円(不利差異)
ウ 95千円(有利差異)
エ 305千円(有利差異)
直接材料費差異を問うています。
製品1個あたりの標準が決められていますから、その標準に対して実際はどれくらいかかったのかが差異になります。
下図のBOX図より、
当月の投入は90個ですから、
本来は、製品1個当たり4kg×10千円=40千円 ですから
90個で、360kg×10千円=3,600千円 の直接材料費がかかるはずです。
ところが、実際には90個で変わりないんだけれど、90個で355kgですから
355kg×11千円=3,905千円 かかってしまいました。
つまり予定よりも多くかかってしまったわけです。つまり不利差異ですね。
その差は305千円ですから305千円の不利差異だということがわかります。
以上により、正解は、ア である。