自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

経済学・経済政策【平成21年度 第13問】

【平成21年度 第13問】
 生産関数ならびに総費用関数について、以下の設問に答えよ。

(設問1)
 下図のように実線で表される生産関数をもつ企業を考える。最も生産効率の高い点はどれか。最も適切なものを下記の解答群から選べ。

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〔解答群〕
ア a点   イ b点   ウ c点   エ d点

 

(設問2)
 次に、下図のように実線で表される総費用関数をもつ企業を考える。ここで、総収入線が太い直線aで表されている。利潤の観点から最適な点はどれか。最も適切なものを下記の解答群から選べ。

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〔解答群〕
ア A点   イ B点   ウ C点   エ D点

 

 

 

 

 

 

 

設問1は生産関数が描かれた図があり、設問2では総費用関数が描かれた図があります。親切ですね(笑)

設問1のグラフは縦軸に生産量、横軸に投入量。
設問2のグラフは縦軸に総費用、総収入で横軸に産出量を示しています。

さっそく設問1から見てみましょう。
設問要求は「生産効率の高い点」を選ぶということです。生産効率が高いということは生産性がよいということですよね。
ですから、少ない労力で生産量が多いと生産性が高いと判断します。
この場合、投入量が横軸で、縦軸に生産量ですから、
少ない投入量で最も生産量が多い点が求める解になりそうです。
なお、この曲線は生産関数ですね。
生産関数に引いた接線は何でしたっけ?
そうです。限界生産性でしたね。この問題は限界生産性が最も高いものを選ぶ問題なんですね。
少ない投入量で生産量が多いものを選びますが、各点における接線の傾きを比較すれば一目瞭然です。傾きが大きいほうが生産性が高いと分かります。だって縦軸に生産量ですからね。
よって、正解は、ア である。

次は総費用関数と総収入線が描かれています。設問要求は「利潤が最も高いもの」を選べばいいようです。
太線の直線の式が総収入線ですね。
曲線が総費用関数です。
利潤は収入から費用を引き算したものですから、総収入線と総費用関数が最も乖離している点を選べばいいだけです。
利潤=収入-費用です。くれぐれも、費用-収入としないように、ケアレスミスには気をつけましょう。
見た目で乖離が大きそうなのはB点またはD点ですね。
利潤=収入-費用ですから正しいのはD点だということになります。
よって、正解は、エ である。